平凡社ライブラリー<br> 疫病短編小説集

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平凡社ライブラリー
疫病短編小説集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582769159
  • NDC分類 933
  • Cコード C0398

出版社内容情報

天然痘、コレラ、インフルエンザ、そして「疫病の後」──繰り返し襲いくる見えない恐怖を描いた作品7編。コロナ・パンデミックとその後の時代を生きるための指針となる一冊。

内容説明

天然痘、コレラ、インフルエンザ―突然襲いくる見えない恐怖。神罰論、環境説、帝国主義、性差別、戦争などと絡み合い、記憶と忘却の狭間で人類社会に大きな禍根を残してきた疫病を描き、コロナ・パンデミック後の世界を考える指針となる七編。

著者等紹介

キプリング,ラドヤード[キプリング,ラドヤード] [Kipling,Rudyard]
1865‐1936。インド生まれのイギリスの作家、詩人。英語圏で初のノーベル文学賞を受賞。『ジャングル・ブック』や『キム』などのインドを舞台とした作品が有名。短編の名手とも言われ、帝国主義や愛国主義の枠に収まらない、複雑で難解な作品を手掛けた

ポーター,キャサリン・アン[ポーター,キャサリンアン] [Porter,Katherine Anne]
1890‐1980。アメリカの作家。デンヴァーで新聞記者をしていた時にスペイン・インフルエンザに罹患。波瀾万丈な人生を歩む

バラード,J.G.[バラード,J.G.] [Ballard,J.G.]
1930‐2009。イギリスの作家。上海の共同租界に生まれ、日本軍の捕虜収容所で幼年時代を過ごした。1960年代SFに新しい波をもたらした立役者の一人

ポー,エドガー・アラン[ポー,エドガーアラン] [Poe,Edgar Allan]
1809‐1849。アメリカの作家、詩人、批評家。ゴシックロマンス、ミステリ(探偵小説、推理小説、犯罪小説)、SF、ホラー、冒険小説など実に様々なジャンルの作品を手掛けた。そのジャンルの多くを開拓したと言われ、後世の作家に多大な影響を与えた

ホーソーン,ナサニエル[ホーソーン,ナサニエル] [Hawthorne,Nathaniel]
1804‐1864。アメリカの作家。アメリカ・ルネサンスを代表する作家の一人。代表作の『緋文字』は姦通文学として日本でも有名。マッド・サイエンティストものなど医科学を題材にした短編も書いている

ストーカー,ブラム[ストーカー,ブラム] [Stoker,Bram]
1847‐1912。アイルランドの作家。現在では代表作である怪奇小説『ドラキュラ』によってのみ記憶される。名優ヘンリー・アーヴィングの劇団の秘書を務めながら小説を執筆

石塚久郎[イシズカヒサオ]
1964年生まれ。専修大学文学部教授。英国エセックス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

36
☆☆☆ 疫病がテーマの短篇集。バラード「集中ケアユニット」が一番印象強かった。まさにコロナとの共存を模索する現代の状況を予言しているかのような作品だった。疫病を巨人にたとえたファンタジーのストーカー「見えざる巨人」も良かった。アン・ポーター「蒼ざめた馬 蒼ざめた騎手」はストーリーは良かったが過剰な文章が私にはあわず、とっと読むのが苦痛だった。2021/11/25

くさてる

27
天然痘、コレラ、インフルエンザ、疫病……人類の歴史に登場した疫病が登場する短編のアンソロジー。どれも読み応えあったが、キャサリン・アン・ポーター「蒼ざめた馬 蒼ざめた騎手」がいちばん良かった。第一次世界大戦のさなか、働く女性であること、戦地に赴く恋人、インフルエンザの影響のなか、熱に浮かされさまよう思考の描写が素晴らしく美しく、はかなく、現実に着地するまでの流れがとても印象的でした。2021/09/15

花林糖

24
シリーズ3作目。『病編』『医療編』は未読。疫病・天然痘・コレラ・インフルエンザ・疫病後を描いた短編集5話。ポー「赤い死の仮面」、キプリング「モロウビー・ジュークスの奇妙な騎馬旅行」、バラード「集中ケアユニット」が特に良かった。一番好みはポー。面白みは薄いけれど興味深かったです。解説が面白く読み応え有り。 2021/06/24

mawaji

10
「病編」「医療編」に続く3作目は時宜に叶った「疫病編」。疫病文学を読んで気づくのは、パンデミック時の人間の反応というのは時代を遡っても大きな変化はなく、同じことを繰り返してきているということ。それを知れば自ずとどのように対応すればよいのか基本的なことがわかってくるのではないかと思いますが現実ではそうもいかないようです。「戦争の最悪なところは、出会う人たちみんなの目に恐怖や不信や怯えがあること」「恐怖の中で生きなければならないから、こそこそしたり嘘をついたりする」という記述は戦争と疫病の類似性を思わせます。2021/05/04

dokusyotyu24

8
短編集。7編の中短編が収録されているアンソロジー。石塚久郎監訳。第一次対戦中のインフルエンザパンデミックを背景に、戦地に向かう恋人との束の間の逢引を描いた、キャサリン・アン・ポーター『蒼ざめた馬 蒼ざめた騎手』が好みだった。また近未来SFであるJ•G•バラードの『集中ケアユニット』も面白かった。よくこの物語を「疫病」をテーマにしたアンソロジーに収録したなと、監訳者の選書眼に感服した一編。 また解説も充実しており読み応えがあった。疫病を文学として記憶する、という切り口は興味深い。2021/07/13

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