出版社内容情報
維新から明治初めまでの東京名物(店、庭園、人等々)の番付札を昭和に現場検証。小沢昭一曰く「手間ひまかけた名本の味」。オリンピックを前に沸く令和の東京にお江戸は如何。
内容説明
明治のなかばに“松本愚想”というひとが、東京の特長のある店や庭園、人物等々を足で探しまわって書き上げた番付に、「維新の頃より明治のはじめ大江戸趣味風流名物くらべ」の一葉がある。対象は浅草、日本橋、上野周辺が多く、必然、当時の江戸時代の趣を残している。この一枚刷を偶然知人から貰いうけた著者は、昭和の時代に十年の歳月をかけて実地検証、はからずも個人の趣味を超えた貴重な記録となった。
目次
うなぎ 〓岸ばし 大國屋
柾目下駄 さかひ町 六門屋
表附 かや町 香取屋
団扇 堀江町 伊せ惣
扇子 寳扇堂
ざしきてんぷら 扇夫
そば 布屋太兵衛永坂更科
ゆかた 竺仙
うづら天ぷら 島むら
あなご天ぷら 中華亭〔ほか〕
著者等紹介
吉村武夫[ヨシムラタケオ]
1912年、静岡県富士市生まれ。30年、東洋商業学校卒業。製綿製紙などの家業につく。46年、花嫁わた株式会社社長に就任、その後同社会長、東京都製綿工業協同組合理事長などを歴任。作家吉村昭は実弟。2001年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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