出版社内容情報
「憲法の芽を生やせられないか」。経世済民の学として民俗学を興した彼の根底には、常に日本国憲法に通ずる精神が流れていた──。民主主義の推進者・柳田國男を読み直す。
「憲法の芽を生やせられないか」。経世済民の学として民俗学を興した彼の根底には、常に日本国憲法に通ずる精神が流れていた──。民主主義の推進者・柳田國男を読み直す。
内容説明
経世済民の学として民俗学を興した彼の根底には、常に日本国憲法に通ずる精神が流れていた―。「憲法の芽を生やせられないか」。生涯最後となった講演でのつぶやきに至る足跡を、大正デモクラシー・普通選挙導入期から戦後の社会科・国語教育論までたどり、民主主義の推進者、主権者教育の「運動家」として柳田國男を読み直す。危機に瀕するこの国の民主主義のこれからを考えるために最良の書。
目次
序 柳田國男を読み直すことは民主主義を取り戻すことである。
第1章 政治の圏外にいる人びとを投票場に連れ出す―柳田国男の大正デモクラシー
第2章 日本人は何故「公民」になれないのか―普通選挙という宿題
第3章 誰もが思ったことを思った通りに言える世の中へ―国語教育と言論の自由
第4章 いかに選挙民をそだてるか―柳田國男の社会科教育
終章 憲法の芽を生やせられないか―柳田國男最終講演
著者等紹介
柳田國男[ヤナギタクニオ]
1875年兵庫県生まれ。出生名は松岡國男。幼少期より文学的才能をあらわし、のち「文学界」その他の雑誌に抒情詩や短歌を発表。東京帝国大学法科大学政治学科を卒業後、農商務省農務局に勤務。法制局参事官、内閣書記官、貴族院書記官長などを経て、東京朝日新聞の客員(のち論説委員)となる。国際連盟委任統治委員や枢密顧問官も務めた。「経世済民の学」として民俗学を興し、日本各地の生活文化を調査・探訪、「日本民俗学の父」と称される。1949年、日本学士院会員、1951年、文化勲章受章。1962年没
大塚英志[オオツカエイジ]
1958年東京都生まれ。まんが原作者。批評家、神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授を歴任後、現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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