平凡社ライブラリー<br> 新訳 不安の概念

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平凡社ライブラリー
新訳 不安の概念

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582768824
  • NDC分類 139
  • Cコード C0310

出版社内容情報

個体的存在としての人間を定位するとき、罪、自由、信仰が不安の概念のうちに結びつく。ハイデガー、実存主義哲学に大きな影響を与えた思考の、デンマーク語原典からの新訳。

内容説明

十九世紀のコペンハーゲンを支配するヘーゲル哲学の抽象性・一般性を痛烈に批判、当時のキリスト教会の形式性に反発し、新たにしのび込まんとするニヒリズム思想に抗して、具体的な個体としての人間の生に立脚しつつ不安という概念を焦点化する。原罪、罪とその意識の問題を、個々の多様な経験に照らして、信仰と精神の自由の地点まで掘り下げる思考。

目次

緒論
第1章 原罪の前提としての不安
第2章 原罪の結果としての不安
第3章 罪意識を欠く罪の結果としての不安
第4章 罪の不安、あるいは個体における罪の結果としての不安
第5章 信仰による救いの手としての不安

著者等紹介

キルケゴール,セーレン[キルケゴール,セーレン] [Kierkegaard,Soren]
1813‐1855。デンマークの哲学者・思想家。コペンハーゲンの富裕な商家に生まれた。当時、デンマークで支配的だったキリスト教会の形式性と、ヘーゲルとヘーゲル学派の哲学の抽象性・一般性を痛烈に批判し、個体としての人間の生に立脚して思考した。その思考は、ハイデガーをはじめのちに実存主義とよばれる哲学者たちに巨大な影響を与えた

村上恭一[ムラカミキョウイチ]
1936年、愛媛県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。専攻、近代西洋哲学。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Uncle.Tom

13
かなり難解でした。途中で挫折しそうになりつつ、一通りの通読です。とりあえず、今通読しておかないともう手を出すこともないかもしれないという思いに駆り立てられての読了です。キェルケゴールの不安に対する概念は独特なものです。一般に認識されているような、外界に対して生じる不安とは区別されます。基本的にキリスト教信仰が基盤に据えられている故に、理性では及ばぬものから出てくる、ある種直感的ともいえる不安といった感じでしょうか。代表作である『死に至る病』を読み込んでおけば本書も理解が促進するかもしれません。また読みます2019/10/22

evifrei

9
キルケゴールの哲学は抽象的で難しい。キリスト教の知識ではなく、キリスト者としての精神が読解には必要となる。本書で検討される『不安』という概念も罪と共に世界に入ってきたものとされており、『不安』は『有限なものに関した不安』と『信仰に至る不安』という二つの形を区別して捉えられる。後者の不安は、自由への可能性故の不安であり、これだけが人間を上昇させる。身体的であると同時に精神的存在でもある人間は可能性が増える程に不安になるが、不安ゆえに人間は神の道へ至る事ができる。動物でも天使でもない人間だけが持つ心理である。2020/01/14

amanon

7
その十分の一も理解できていないというのが正直なところ(笑)。でもとにかく読み進めないとという思いで読んでいた。文体とも内容とも言えず、いわく言いがたい何かを感じていたのだと思う。ただ、恐らくキリスト教神学の素養がない多くの読者が、本書に頻出する教義学という語をどれだけ理解しているのか?というのが気になる。また僕自身、本書における教義学の位置をどれだけ正確に理解できたか?と言われると甚だ心許ないが。また、詳細な訳注及び、解説により、著者の学問的背景が克明になったのが、有益だったのと同時に驚きだった。2019/09/11

Iwata Kentaro

5
アダムの原罪から不安を論ずるところは、知識云々よりも「それには関心ない」になってしまいがち。拾い読みしました。2023/03/12

荏苒 byn

1
岩波は、独逸語経由の1クッション訳。こちらは、デンマーク語直。より分かり良いような。注釈豊富。不安は自由の眩暈である。深淵を覗く人は、眩暈がする。原因は深淵でもあり、見る眼にもある。見る自由を有するために、眩暈(不安)が起こる。 111p。感想人の読み→ 自由のあるところに、必ず不安はついて来る。この洞察が個人的な長年の迷宮のヒントを呉れた。2019/09/07

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