出版社内容情報
繰り返される政治家の失言と前言撤回問題から日本人の「タテマエとホンネ」思考の起源を辿り、戦後の欺瞞を問う日本論のベストセラー
内容説明
「タテマエ」と「ホンネ」という対語が戦後の発明品であることを明らかにするところから、この対の抱え込むニヒリズムの背景を、戦後が私たちから「信念」を切断してきた契機へと、さらに近代日本が負った内・外の分断の経験へと、そして西洋近代の公的なものと私的なものの構造転換へと深く掘り進め、問題を重層化していく。そのとき、この国で思想が可能になるために、一つの文化的な記憶が呼び出される―絶品の思考曲線!
目次
第1部 戦後の嘘―タテマエとホンネとは何か(失言と戦後;タテマエとホンネの考え方;タテマエとホンネと戦後日本;ホンネの底にあるもの;全面屈服の隠蔽)
第2部 近代日本の嘘―内と外の分断(大日本帝国憲法と信教の自由;「内と外の分断」;思想をとりだす視線;外から内への貫入;「内と外」から「公と私」へ)
第3部 近代の嘘―公的世界と私的なもの(ヨーロッパにおける公と私;日本における公と私;公共性と私的なもの)
第4部 日本の嘘―「日本の思想」のために(全面屈服者たち;べしみから思想へ)
著者等紹介
加藤典洋[カトウノリヒロ]
1948年、山形県生まれ。批評家、評論家。早稲田大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業。国立国会図書館勤務を経て、明治学院大学、早稲田大学で教えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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