出版社内容情報
マルクスが嫉妬し、社会主義・無政府主義に決定的影響を与えた伝説の書にして、混迷の21世紀への予言の書。待望の本邦初訳。
内容説明
マルクスによる悪罵の書『哲学の貧困』が「階級闘争の教科書」として広まったために、長く不当な評価を受けてきたプルードンの主著が、二一世紀の今、新たな重要性とともによみがえる。経済社会において矛盾(アンチノミー)が系列的に連鎖していく様相を緻密に解き明かし、独占でも共有でもない新たな可能性として交換の法則と相互性の理論を提唱する。
目次
第1章 経済科学について
第2章 価値について
第3章 経済発展の第一段階―分業
第4章 第二段階―機械
第5章 第三段階―競争
第6章 第四段階―独占
第7章 第五段階―警察あるいは税金
第8章 矛盾の法則のもとでの人間の責任と神の責任―神の摂理の問題の解決
著者等紹介
プルードン,ピエール=ジョゼフ[プルードン,ピエールジョゼフ] [Proudhon,Pierre‐Joseph]
1809‐65。19世紀フランスの思想家。貧しい樽職人の子として生まれ、印刷職人となり、修行して独立し印刷所を開くも挫折。その後、独学で本を書き、1840年の『所有とは何か』で一躍有名になる。1848年に国会議員となるが、ボナパルトを批判して投獄される。しかし、執筆活動はますます旺盛となる。また1861年の『戦争と平和』はロシアの作家トルストイを感激させ、かれに同名の小説を書かせたことで知られる
斉藤悦則[サイトウヨシノリ]
1947年、福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程満期退学。元鹿児島県立短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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