出版社内容情報
古仏、青銅器、ショットグラスに荊棘線――幼い頃からの物好きを自認する装幀家がその呼び声に誘われて出会った古物たち。図版80余点、思わずいぢりたくなる物たちの魅力満載。
内容説明
古仏、青銅器、ショット・グラスに荊棘線。幼い頃からの物好きを自任する装幀家がその呼び声に誘われて出合った古物たち。いとおしくて、かわいくて、いじらしい、思わずいぢりたくなる五十数点。
目次
古物で候(双子の仏;時を磨く ほか)
買物控思案(貝の兎;蓮の花 ほか)
旅の古物(古物の呼び声に誘われて;余白へ ほか)
こもののいいわけ
著者等紹介
菊地信義[キクチノブヨシ]
1943年東京神田生まれ。1965年多摩美術大学図案科中退。1969年広告代理店入社、77年装幀家として独立。1984年第22回藤村記念歴程賞受賞、87年ドイツ・ライプチヒ「世界で最も美しい本」展銀賞受賞、88年第19回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そらのひつじ
2
情緒あるモノクロ写真の数々と著者独特の古物へ愛や美意識から、骨董の魅力が存分伝わり楽しく読めた。骨董とは、高いか安いか、本物か偽物かに一喜一憂するのではなく、古き良き物の趣を愛し、自身の美学を現すよい趣味なのだと感じた。爽やかな読了感があり、機会があれば骨董を手にとって鑑賞したくなった。2014/07/28
しずかな午後
1
何の役に立つわけでもないガラクタを、本当に繊細に愛している。骨董には、こういう物の楽しみ方があるのだなと新鮮だった。仏像の片手、大きな蔵の鍵、緑青の浮いた器、千鳥を図案化したふすまの取っ手、用途不明の鉄の台、槍の下につける石突、火縄銃の玉をつくる杓、はては有刺鉄線にいたるまで。本当に、じっと眺めるためだけの物たちの世界。古物を通して自己と向き合う。2021/11/06
Kuliyama
0
骨董について菊地さんの考え方が面白く、勉強になります。今度、骨董屋さんを覗いてみようかと。2014/06/08
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