出版社内容情報
辻潤、ギロチン社など、第一次大戦・震災後の国家弾圧・同調圧力に抗した人々を見つめ、否定の精神から 自由を希求したアナキスト詩人の代表作を復刊。今、日本に「否定する自由」はあるか? 今、日本に「否定する自由」はあるか?
内容説明
第一次大戦・関東大震災の後、国家による弾圧と世間の同調圧力が強まり、社会不安と絶望が渦巻いた大正期。その暗い時代以降、あらゆる権威を否定したニヒリスト辻潤をはじめ、尾崎放哉、金子ふみ子、ギロチン社の面々など、反権力を貫かんとした人々の生と死、文学を見つめ、ニヒリズム、テロリズム、アナキズムの否定の精神から真の自由を希求する。
目次
動と静―テロルとニヒル
ニヒリスト辻潤
ニヒルの群像
テロリストの文学
テロリストと文学
ニヒルとテロル
ニヒリズムそしてテロリズム
ニヒリズムとアナキズム
著者等紹介
秋山清[アキヤマキヨシ]
1904年、福岡県生まれ。日本大学中退。1924年創刊の詩誌『詩戦行』に参加。30年小野十三郎と『弾道』を創刊。46年金子光晴らと『コスモス』創刊、日本アナキスト連盟や新日本文学会にて活動。66年には戦時下の作品を集めて詩集『白い花』を刊行。1988年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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