平凡社ライブラリー<br> 技術への問い

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技術への問い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582768008
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0310

出版社内容情報

すべてが技術的に解決され機能化した世界は、はたしてパラダイス(だったの)か――福島原発事故後の世界を生きるわれわれに、切実に迫るハイデッガーの問いと思索。

内容説明

現代のさまざまな危機が技術的に解決されたとして、すべてが適切に機能するに至ったとして、その世界はパラダイスなのであろうか―原発事故後もアトミック・エイジを生き、技術を求め続ける現代人にすでに示されていたハイデッガーの問いと思索。二十一世紀、われわれは、「技術との自由な関係」を築くことができるか。

目次

技術への問い(一九五三年)
科学と省察(一九五三年)
形而上学の超克(一九三六‐四六年)
伝承された言語と技術的な言語(一九六二年)
芸術の由来と思索の使命(一九六七年)

著者等紹介

ハイデッガー,マルティン[ハイデッガー,マルティン] [Heidegger,Martin]
1889‐1976。ドイツの哲学者。フライブルク大学神学部に入学、哲学部に転じ、1913年「心理主義における判断論」で博士号を取得。15年同大学私講師となり、フッサールに師事、現象学を学ぶ。23年マールブルク大学教授、27年に主著『存在と時間』を公刊。28年フライブルク大学に移り、33年ヒトラー政権下、同大学総長に就任するが、在任期間1年たらずで辞任。30年代半ば頃よりニーチェ、ヘルダーリンへの関心を深め、36年から38年にかけて『哲学への寄与論稿』を執筆、後期思想の構想を明らかにする

関口浩[セキグチヒロシ]
1958年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。現在、早稲田大学社会科学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

23
「技術への問い」はハイデガーのなかでもちょっと尋常じゃないくらいの密度。近代技術の本質のなかに、ハイデガーは古代ギリシア人たちが思考した自然の本質と(対立するものではなく)おなじものを見る。と言っても、おなじものがそのまま生起するわけではなく、まずは徹底した隠蔽として、ついで隠蔽するものそれ自体の固有性の生起として。この隠蔽と開示(伏蔵と開蔵)の独特の弁証法については、どうぞお読みくださいとしか言えない。ひとたびそれと認めると、もはやその外を想像することが困難におもえるほど強力な思考。あなたはどう考える?2018/08/02

ハイポ

20
■本書は、現代技術の危険とそれを克服する可能性を論じる。技術の本質は、事物のうちのまだ現前していないものを現前させる働き(開蔵)。現代技術は、自然や人間を含むあらゆる事物を有用性という観点からのみ評価し、利用するように人間を駆り立てる一種の開蔵。この駆り立てるものが集-立。集-立には、有用性以外の事物の真理を隠す危険がある。しかし、人間が技術について熟慮するなら、芸術・詩作的な意味を強く持つ原初的な意味での開蔵(ポイエーシス)、すなわち詩人的(ポエジー)領域にその危険を乗り越える可能性が開かれる。2022/10/04

ラウリスタ~

9
予期していた内容とは違っていたように思う。「ハイデッガーの技術論を現代の世界においてなにか「有益な」ものたらしめようとしても、そのような試みはきっと失敗に終わるにちがいない。」という訳者後記の通り。今回は集中力が完全に欠如した状態で読んだので、ほとんど残らず。2014/10/08

大ふへん者

9
今日の人間が生きていると思っている現実は、西洋=ヨーロッパ的科学によって規定されようとしている。科学とは「現実的なものの理論」である。現実的なものとは、続いて結果として起こるもの、現前するもの。理論とは。現前するものが現出する光景を注視すること。よって純粋な科学は実用性など考慮しない。しかし現代科学は現実的なものを加工し、対象的なものとして確保する。つまり、自然を追跡可能なものにしてしまい、理論を対象性によって限定された領域に固定している。ここから哲学的な省察、形而上学へと向かうことが試される。2014/02/16

またの名

8
「この論文を現代にすぐ応用するのは無理」と述べた単行本時の訳者後記に対して、3.11以後に記された解説ではそんな高みの見物的トーンが消沈。しかし、お得意の造語で飾ったハイデガーの神秘的な語調は、具体的な即効薬を調合するのには確かに向いてない素朴な指摘に留まる部分も多い(技術が持つ危険と救いの両義性、省察や芸術の可能性、現実を算定に還元し尽くす科学etc)。自然も人間も指導者もシステム全体に挑発されてるに過ぎない事態を示すGe-stellやニーチェ語を読み替えた「意志への意志」等、その思索はそれでも根源的。2015/03/07

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