出版社内容情報
フーコーの孫引きで有名な『シナの百科事典』が登場する「ジョン・ウィルキンズの分析言語」をはじめ、時間、現実、翻訳、『キホーテ』、カフカ等について博識と奇想の横溢する諸篇を新編・新訳。
内容説明
現実について、時間について、永遠について、物語について、翻訳について、文学史について…ホメロス、セルバンテス、フロベール、カフカについて、三つのエッセイ集から集められた二〇編。読者は、特別な角度から主題に接近するその意想外な道行に、おそるべき該博な知識によって次々に同意を迫られるそのスピードに、戸惑い、呆然とし、めまいがし、そして深い愉楽を獲得する。ボルヘスを読む喜びの結晶。
目次
論議―一九三二年(現実の措定;物語の技法と魔術;ホメロスの翻訳;フロベールと模範的な運命)
永遠の歴史―一九三六年(永遠の歴史)
続・審問―一九五二年(城壁と書物;パスカルの球体;コールリッジの花;『キホーテ』の部分的魔術 ほか)
著者等紹介
ボルヘス,ホルヘ・ルイス[ボルヘス,ホルヘルイス] [Borges,Jorge Luis]
1899‐1986。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに生まれる。父方の祖母がイギリス人だったことから英語とスペイン語双方を母語として幼少期を送る。少年時代、家族とともに一時ヨーロッパに移住し、そこでフランス語、ドイツ語、ラテン語を習得する。帰国後、詩人として出発するが、その後、独自の幻想性をたたえた短篇や、驚異の記憶力と該博な知識に基づく特異なエッセイを発表する
木村榮一[キムラエイイチ]
1943年、大阪市生まれ。神戸市外国語大学卒業。神戸市外国語大学教授を経て、現在同大学名誉教授。専攻、スペイン語圏の文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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拓也 ◆mOrYeBoQbw
吟遊
zumi
roughfractus02