内容説明
現代イギリスを代表する批評家が、文化と社会にかかわる重要な英語一三一を選び、アルファベット順に配列、語源から近現代におけるその言葉の意味の変化、歴史的文脈を博捜して丹念にたどり、解説するユニークな書物。美的ａｅｓｔｈｅｔｉｃから仕事ｗｏｒｋまで、幅広い用例を鋭く読み解き、ふだん無意識によく使われる言葉がいかに問題を多くはらんでいるかを明らかにする。
目次
ａｅｓｔｈｅｔｉｃ―美的・美学的・審美的
ａｌｉｅｎａｔｉｏｎ―疎外
ａｎａｒｃｈｉｓｍ―無政府主義・アナーキズム
ａｎｔｈｒｏｐｏｌｏｇｙ―人類学・文化人類学
ａｒｔ―芸術・美術・技術
ｂｅｈａｖｉｏｕｒ―行動・品行・反応
ｂｏｕｒｇｅｏｉｓ―ブルジョア・中産階級・有産階級・市民階級
ｂｕｒｅａｕｃｒａｃｙ―官僚（制度・政治・主義）
ｃａｐｉｔａｌｉｓｍ―資本主義
ｃａｒｅｅｒ―キャリア・経歴・仕事〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akito Yoshiue
1
評論文で頻出する語意の歴史的変遷が学べるのでとても参考になった。2016/05/18
ぎがす
1
たまにはこういう本も……と思って手に取ったが、結構難しい。現代キーワードがどのような文脈で使われてきたのか。どのような歴史的背景を持っているのか。語源と絡めつつ説明してくれる書物。普段目にすると明確な意味が分からない単語ばかりだったのはお恥ずかしいところ。でもこういう堅い言葉・抽象度の高い言葉は身につけてしまえば観念の世界を広くしてくれるものだと思うし、ひいては自分の読書の幅を広げることにもつながる。ひとつひとつとはいかないまでも、いくつかの言葉は少しづつ自分のものにしていきたいなぁ。2013/11/06
NO MORE MR.NICE GUY
0
ニューレフト、カルスタの人。語源をたどるやつ。2014/06/23
いとう・しんご singoito2
0
皮肉やユーモアや鋭い文明批評を交えた声明は興味深いものが多い。しかし、辞典を頭らかアルファベット順に読み進めるのは、いかにも辛いものがあるのです、正直。訳者あとがきにあるとおりウィリアムズ自身は魅力溢れる著者のようなので他の本から読み始めた方が良いかもしれません。2020/02/20
