平凡社ライブラリー<br> 江戸の罪と罰

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平凡社ライブラリー
江戸の罪と罰

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582767179
  • NDC分類 322.15
  • Cコード C0332

内容説明

「お奉行の名さへおぼえずとし暮れぬ」近代以前、法とは私的権利の体系などではなく、支配者による命令禁止の規範であって、法の知識は役人の秘すべき統治技術、衆庶に知らせるべきものではなかった。かくして、長いものには巻かれろ意識が根強い一方、句のように、政治的権威を超脱する意気も謳われる。近世、どんな法がどの罪をどう罰したか。待望の再刊。

目次

お奉行の名さへおぼえずとし暮れぬ
近世法
裁判の構造今昔―江戸の裁判
史実・江戸の罪と罰
日本刑罰夜話
下手人について―近世刑法史雑感
名古屋藩の追放刑
人足寄場の成立と変遷
東海の大名たち―幕藩体制
城下町の変貌―近世から近代へ〔ほか〕

著者等紹介

平松義郎[ヒラマツヨシロウ]
1926年大分市生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学助手、名古屋大学教授を歴任。専攻、日本法制史。1984年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

2
近世の刑法・刑罰に関する論文・随筆をまとめたもの。近代とはまた異なる法に対する考え方が分かりやすく解説されていて面白いです。全国各地を旅しての史料との出会いについて述べた「列藩巡歴」もいい。作者、元大分県知事平松守彦氏の実弟なんですね。2014/12/30

いちはじめ

1
これは非常にわかりやすい。名著といっていいんじゃないかな。2012/02/08

毛竹齋染垂

0
「髷物」は昔から好きだったが、法学部の目、「法」を通して江戸時代を切るとどう見えるかを非常に簡潔に、しかし高い完成度で教えてくれる名著。平松先生が本当に江戸時代を愛していたのがよく分かる。「法」の多元的なあり方の可能性を知る、というのは法学を学ぶ上では必要なこととも思うし、また法学を実りある学問にしてくれる大切な要素とも思う。その上でRecht から外れた「法」というものに目をやることは外せない。 所で平凡社先生、出来る事なら同じく選書に入ってる「生きることの中世史」も再刊して頂けると・・・。2012/05/26

YY

0
江戸時代の刑事法についての概観その他トピックを収録。概観についてもう少し出典や検討している論文の紹介がほしかったが、本書の守備範囲外か。名古屋藩の追放刑に関する論文が細かく検討していて面白い。概観ももちろん質が高く、基本として外せない書である。2011/12/18

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