内容説明
目で見、匂いを嗅ぎ、触り、持ち上げ、落とす…私たちは肉体的感覚の相互作用を通して物を知る。その経験の元締めが心眼(マインズ・アイ)であり、思い起こされた現実と思い描く工夫のイメージの座、信じられないほどの能力をもつ不思議な器官である。科学と技術の歴史のなかにその働きをたどり、現場軽視と数式・計算偏重の現状に警鐘を鳴らし、モノヅクリの根本について再考を促す。
目次
第1章 工学における設計の特質
第2章 心眼
第3章 近代工学の起源
第4章 図像化の道具
第5章 技術の知識の発展と普及
第6章 技術者の養成
第7章 見込みと現実のギャップ
著者等紹介
ファーガソン,E.S.[ファーガソン,E.S.][Ferguson,Eugene S.]
1916‐2004。アメリカの技術史家。1937年カーネギー工科大学卒業。エンジニアとして産業界で働いたのち、アイオワ州立大学、デラウェア大学で技術史、歴史を教えた。Society for the History of Technology創立メンバー
藤原良樹[フジワラヨシキ]
1935年生まれ。大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了。工学博士。姫路工業大学教授を務めた。専攻、水力学・流体工学。1998年没
砂田久吉[スナダヒサキチ]
1935年生まれ。大阪大学大学院工学研究科精密工学専攻修士課程修了。工学博士。兵庫県立大学名誉教授。専攻、材料強度学・材料学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
中年サラリーマン
やっさん
eucalmelon
au-lab