内容説明
「無知が人の役に立ったことがあるか!」先達として敬意を払っていた渡り職人出身の活動家ワイトリングに対して、マルクスは声をあららげる。一八四〇年代後半、『共産党宣言』へと至る時期、運動の主導権をめぐって、相互批判が続いている。ヘス、シャッパー、またエンゲルスらとともに一人の亡命ドイツ人活動家であったマルクスを群像のうちに等身大に描きだし、歴史の現場でその思想の本体をとらえる。
著者等紹介
良知力[ラチチカラ]
1930年生まれ。東京商科大学卒業。専攻、社会思想史。一橋大学教授在任中の1985年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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