内容説明
リソルジメントの昂揚する十九世紀イタリアで、子供の教育こそが大事とその身を捧げたヴァンバ。大人から不本意にも「台風のような悪ガキ」との渾名をつけられた九歳の少年の日記という体裁で、ブルジョア社会を支配する建前と本音の欺瞞を数々の悪戯で暴いていくコミカルで痛快な物語。『ピノッキオの冒険』や『クオーレ』と並ぶイタリアの国民的児童文学の傑作古典。
著者等紹介
ヴァンバ[ヴァンバ][Vamba]
1858‐1920。本名ルイジ・ヴェルテッリ。イタリアのジャーナリスト・作家。『ジャン・ブラスカの日記』が55回にわたって連載された『日曜新聞』を主宰した
池上俊一[イケガミシュンイチ]
1956年、愛知県生まれ。83年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は西洋史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mizuha
16
母からプレゼントされた日記帳に、毎日の出来事を綴っていくジャンニーノ。子供の事とは言え、それはとても過激なイタズラで、ずっとハラハラさせられ通し。家族は生きた心地がしない。でも、ちょっと待てよ。定かじゃないけど日本でも…と調べてみると「いたずら小僧日記」と云うのがあった。どうやら両者の種本は同じらしい。そんな事もあるんだね。後半は、ストーリーに重みが加わって、ちょっと印象が違うと思ったら、こちらはヴァンパのオリジナル。無垢な子供が、台風のように大人の欺瞞を暴いていく。そんな皮肉な愉快さが楽しめる。2014/12/10
Fumoh
2
一九〇七年の新聞小説で、ブルジョワの家に生まれたジャンニーノ・ストッパーニが嵐のようにいたずらをしていく様子を、自身の日記に書くという体裁の書。実は前半部は他の本からの翻案で、後半から著者のオリジナル。女たちの陰口を(善意から)バラすとか、人の大切なものに(善意から)手を加えてみるとか、子どもから見た大人のヘンテコな理想をぶち壊す「嵐のようなジャン」は痛快であるが、後半部の政治的な問題に触れて、胸を燃えたたせるジャンこそが、著者の最も伝えたかったことだろう。一九〇〇年代といえば、ヨーロッパの政治は、激動の2024/01/24




