平凡社ライブラリー<br> 三つのエコロジー

個数:

平凡社ライブラリー
三つのエコロジー

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月21日 09時26分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 182p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582766516
  • NDC分類 304
  • Cコード C0310

内容説明

人間自身がつくりだした、人間と人間を取り巻くあらゆる環境との関係の変化こそが、人間の未来を規定する。それは単に自然環境にとどまる話ではない。自然環境にくわえて社会環境、さらには人間の内面のあり方にかかわる精神環境が、当然のごとくそこに関与してくるはずだ。こうした考えが「三つのエコロジー」の根源にある。エコゾフィーの誕生。環境、社会、精神を統べる新たなエコロジー思想。

目次

1 三つのエコロジー
2 ポストメディア社会にむけて―大阪講演
3 エコゾフィーの展望―沖縄講演

著者等紹介

ガタリ,フェリックス[ガタリ,フェリックス][Guattari,F´elix]
1930‐92。フランスの精神分析医・哲学者・社会運動家。新左翼第一世代に属し、68年5月革命など、政治と精神分析の交点でさまざまな運動に関わる。哲学者ジル・ドゥルーズとの出会いを契機に生まれた、『アンチ・オイディプス』(1972)をはじめとする数々の共同作業の成果は、その後の思想・文化に、多大な影響を及ぼしつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

8
B エコロジーのパースペクティブを、社会・精神・情報における環境にまで広げ、現代社会の行き詰まりを乗り越える視座として提示。現象全てを記号化し、全てに「意味」を見出そうとする社会と、主観性がメディアによってコントロールされる社会の棲まう現代人は、単一化された価値観の中でもがいている。そこから脱却するためには、エコロジー、つまりいまある社会や精神の環境を変える必要がある。それは、意味に換言されない芸術的手法によって可能となる。本書はその変化の可能性への言及に止まるが、その答えは読者が試行錯誤するしかない。 2013/02/19

なっぢ@断捨離実行中

6
冷戦以後で唯一、大きな物語として通用しそうな環境主義を考える上で欠かせない本である。ガタリは問題を包括的に論じるためエコゾフィーなる用語を使っている。これは環境と社会的諸関係と人間的主観性(実存)のエコロジーの繋がりを一語で表したもので、個人の心の有り様(もちろん環境や社会との相互作用により変化しうる)をも対象に入れてるのが実に精神分析家らしい。資本主義が消費、強いては精神の画一化を推し進めてる今、彼の鋭い洞察を無視することは不可能だろう。生きずらさから『真っ当な』政治に目覚める道標としても使えそうだ。2017/01/17

アルゴス

5
ガタリの晩年の書物。自然のエコロジーだけではなく、精神のエコロジーと社会のエコロジーがあるというのは、今では周知のことになった。「この地球上における人類の延命は、環境の劣悪化だけではなく、社会的連帯組織や精神的生活様式の退廃的変質によっても脅威にさらされている」(96)のである。そしてこうした退廃こそが、とくに克服が困難なものである。近代の歴史を「主観性の歴史」としても読み解けるという示唆は興味深い。2018/01/25

PukaPuka

5
「新しいエコロジー的作用因子や新しいエコゾフィー的な言表作用の動的編成が……より不条理性の少ないまともな道筋へと方向づけるのに成功するか否かにかかっている」ガタリが今生きていたら、この世界の潮流を前に何と言うだろう。原書89年刊の本書に、今話題のドナルド・トランプへの言及がある。バケモノのような藻類の増殖例として、トランプが「模様替え」を口実に家賃を上げ多くの貧困家庭を圧迫し、ホームレスに陥れたことを挙げている。27年後の現在、悲しい哉、一層増殖したのはトランプであって、ガタリ的実践ではなかった…。2016/02/16

またの名

5
いわゆる温暖化や空気汚染といったエコロジーの話などほとんど出てこないタイトル釣り本の一つ。そういったエコ運動のことを、環境・社会・精神領域のエコロジーが市場経済、メディア、記号、幻想、無意識、教育、政治、性、家族…を横断するアジャンスマンの視点から考察されるべきことをむしろ軽視すると難じる。それぞれの場面で特異的に活用できそうなヒントはたくさん詰まっている(ガタリが特に期待するのは芸術)。メタ視点から大きな物語を云々することもできない時代に、社会全体、それどころか宇宙を彼方に仰ぐ横断性の魅力は一層輝く。2013/07/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/534842
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品