内容説明
人間自身がつくりだした、人間と人間を取り巻くあらゆる環境との関係の変化こそが、人間の未来を規定する。それは単に自然環境にとどまる話ではない。自然環境にくわえて社会環境、さらには人間の内面のあり方にかかわる精神環境が、当然のごとくそこに関与してくるはずだ。こうした考えが「三つのエコロジー」の根源にある。エコゾフィーの誕生。環境、社会、精神を統べる新たなエコロジー思想。
目次
1 三つのエコロジー
2 ポストメディア社会にむけて―大阪講演
3 エコゾフィーの展望―沖縄講演
著者等紹介
ガタリ,フェリックス[ガタリ,フェリックス][Guattari,F´elix]
1930‐92。フランスの精神分析医・哲学者・社会運動家。新左翼第一世代に属し、68年5月革命など、政治と精神分析の交点でさまざまな運動に関わる。哲学者ジル・ドゥルーズとの出会いを契機に生まれた、『アンチ・オイディプス』(1972)をはじめとする数々の共同作業の成果は、その後の思想・文化に、多大な影響を及ぼしつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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