内容説明
エジプト、ポンペイ、グルジア、オーストラリア、ゴラン高原など世界各地への精力的な取材を経て、五年を費やして成った壮大な“人とワインの文化史”。古代ギリシアの酒宴、修道院の酒庫番が生んだシャンパン、世界一周へ出航するマゼランが積んだワイン、アメリカ禁酒法下のワイン貿易、新世界ワインの台頭、そして産業化した現代のワイン等々、多彩なエピソード満載の美味しい物語(全三巻)。
目次
カスティリャ人の征服
大量に貯蔵された豊かなシェリー
飲料革命
海の御者
ジョッキと瓶
ボルドー再生
最初の完全主義者―シャンパーニュの誕生
ポート・ワインと政治
トルコ国境のワイン―トカイ
グルート・コンスタンシア
マデイラ―不死身のワインの島
大劇場
コートの地図を作成する
パリ・キャバレー
キャビネット・ワイン
スリー・ボトル・メン
著者等紹介
ジョンソン,ヒュー[ジョンソン,ヒュー][Johnson,Hugh]
1939‐。イギリス生まれ。ワインの世界的権威と知られ、その評言は毎年大きな注目を集める。酒造メーカーのコンサルタントを務めるなど、実務的にもワインに深い関わりをもつ。ワイン関連の著作では世界ベストセラー作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
0
面倒なので本日の日付け。とりあえず、ボルドーはお得意様(元はワインの貿易中継地)のイングランドのために、えいやっ、と葡萄を植えてみたらあらまあびっくり高品質、おまけに売り上げがずっと保障されていたので(イギリス人が)、更に磨きを掛けるようなことにも。フランスとイギリスとの戦時下、海賊船が「かっぱらった」とされるボルドー・ワイン(年間生産量相当、数年間続きました、隠せよ?!)とか、ポルトガル・ワインが品質がどうたらこうたらとか。本国の戦争よりワインが大事なんですね、大変結構だと思います。2009/10/26
David_i516
0
ボルドーの今日まで続く名門シャトーやシャンパーニュ、ポート、トカイなど、現代でも高く評価されるワインが登場し、次第に葡萄酒が「得体の知れない飲み物」から「ワイン」に価値を高めていく。特に中世から近世にかけて、生産国ではないイギリスやオランダがワイン界を牛耳っていたという事実は興味深い。様々なワインが登場するが、そのいずれにもイギリスやオランダの影が見え隠れしている。甘味づけのために有毒な鉛を使用していたというのはなんとも衝撃的である。2018/01/21
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