平凡社ライブラリー
溝口健二の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582765939
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0374

内容説明

巨匠・溝口健二の生涯とその作品の魅力を追って、関係者への徹底した取材・インタビューと十年の歳月をかけて書き上げた渾身の評伝。溝口映画の核心とは何か。そこに描かれた女性像の典型の生成、男と女の葛藤のありかたの追究は、何を物語っているのか。溝口映画を愛する人々、必読の基本文献。

目次

独学の気風
新派劇との出会い
新派劇から自然主義リアリズムへ
社会批判的リアリズム
二枚目たちの運命
人生が芸術を模倣する
芸道三部作
許さない女
古典からの再創造
さいごの諸作品
カメラと演技の弁証法
見上げることと見下げること
依田義賢
増補 新藤兼人の溝口健二論

著者等紹介

佐藤忠男[サトウタダオ]
1930年、新潟県生まれ。国鉄職員、電電公社員を経て、57年以降『映画評論』『思想の科学』の編集長。62年に映画評論家として独立する。以後、平明かつ説得力のある文章で、映画をはじめ、大衆文化、教育などにわたる幅広い評論活動を展開している。とくにアジア、アフリカ、中東の国々との映画による交流活動は大きな実績を上げている。現在、日本映画学校校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Gen Kato

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再読。数か所だけ拾い読みするつもりが、けっきょく全部読んでしまった。力のこもった、すぐれた映画論だと思う。一般的評価の低い『わが恋は燃えぬ』や『女優須磨子の恋』『武蔵野夫人』だってキライじゃない自分としては、失われた『浪花女』、すごく観たいなあ…2013/10/28

めもめも

0
読み終わっちゃった。おもしろかった!「男が女を踏みつけにする社会は、男たちもまた、たがいに踏みつけにしあう社会である。…女を踏みつけにする男たちを描くことは、男が男らしくありえない社会を描くことになり、男たちの社会機構の実体を容赦なく暴くことになる。」12章の見上げることと見下げること、も興味深かった。2022/09/25

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