内容説明
判官びいきの日本人に愛されてきた薄幸の英雄像は、どこまで真実なのか。史実が伝える本当の姿を明らかにし、「悲運の貴公子」義経に対する「悪役」頼朝、梶原景時像を生み出した鎌倉政権の闇にも迫る評伝の名著。
目次
1 源氏の系譜
2 放浪の日々
3 栄光の日々
4 義経の最期
5 義経伝説
6 鎌倉幕府
7 源氏の末路
著者等紹介
上横手雅敬[ウワヨコテマサタカ]
1931年、和歌山県生まれ。京都大学文学部史学科卒業。京都大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授、皇学館大学大学院教授。専攻、日本中世政治史
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感想・レビュー
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うえ
4
多くの写真が掲載された評伝(162枚)。ちょっと多すぎな気もする。「一ノ谷で討たれた平氏の人びとの首について、都大路を引き回す「頸渡し」を実施するかどうかについては、京都で激しい議論があった。もとはといえば、彼らは公卿として高官に昇った人びとであり、天皇の外戚でもあった。そんな高貴な人びとの首を渡した先例はないといって、法皇や貴族たちは頸渡しに反対した。しかしこれに対して、範頼や義経のほうでも頑固に主張を曲げず、頸渡しを希望した…容れられなければ、今後は朝廷の命に従って、平氏を追討する気になどなれないと」2024/10/19
いちはじめ
0
イメージばかり先行する実在の人物、源義経の実像を探る論考。なかなか興味深い内容だった2004/12/01
KT1123
0
表題通り、日本史上のスターの一人、源義経についての資料本、と思って読みましたが、どちらかというと、源氏の歴史についての解説かなあと思いました? 義経の内容は半分くらいかもしれない? でも、日本史好きには意外と義経嫌いの頼朝贔屓が多い気がするけど、この本の中の義経は、それほどおバカさんには書かれていないし、頼朝については比較的辛い見方かもしれないです。2019/02/03
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