平凡社ライブラリー<br> 歴史と民族の発見―歴史学の課題と方法

平凡社ライブラリー
歴史と民族の発見―歴史学の課題と方法

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  • サイズ 文庫判/ページ数 471p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582764581
  • NDC分類 201.16
  • Cコード C0321

内容説明

本書は一九五〇年代、「国民的歴史学運動」のバイブルであったが、その後「忘却」され続けてきた、戦後歴史学の記念碑的作品。ナショナル・ヒストリーが問われるいま、歴史と民族の問題が再びよみがえる。

目次

1 歴史学のあり方(危機における歴史学の課題―郭沫若氏のアピールによせて;声なき声;マルク・ブロックの死 ほか)
2 歴史学の方法(歴史学における民俗の問題;歴史学の方法についての感想;世界史成立の前提 ほか)
3 民衆と女性の歴史によせて(堅氷をわるもの;アジア人について;村の歴史・工場の歴史 ほか)

著者等紹介

石母田正[イシモダショウ]
1912年、北海道生まれ。東京帝国大学文学部国史学科卒業。冨山房、朝日新聞社出版局などの勤務を経て、法政大学教授となる。専攻は日本古代・中世史。46年、『中世的世界の形成』(伊藤書店)を刊行し、戦後歴史学界の中心的人物となる。また歴史学研究会委員を歴任、のちに幹事、『歴史学研究』編集長となる。民主主義科学者協会(民科)創立にも加わり、幹事・書記局員、のちに民科東京支部幹事長となる。52年、『歴史と民族の発見』(東京大学出版会)を刊行し、「国民的歴史学運動」に大きな影響を与える。その後、運動は低迷、終息していった。晩年も精力的に活動を続けた。86年没。編著書多数
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感想・レビュー

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ほたぴょん

2
岩波現代文庫の『神話と文学』を以前に読んだが、あちらとはまた随分趣が違う、歴史学はどのように進むべきか、という戦後から50年代半ばまでの主張を中心にした本。石母田先生はマルクス主義者なので、当然主張はそちらに偏る。マルクス主義自体の破綻によって、論としての意義がなくなってしまっている部分も多いが、歴史学が戦争という蹉跌から立ち上がろうとしていた時代というものがあった、という時代の証言としては貴重だとおもう。2010/08/24

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