内容説明
写真家荒木経惟と愛妻陽子がこよなく愛したチロ。センチメンタルで生きる歓びにあふれた荒木ファン必携の写真集。
著者等紹介
荒木経惟[アラキノブヨシ]
1940年、東京生まれ。写真家。千葉大学工学部卒業。第1回太陽賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lonesome
42
陽子さんを撮った写真もそうだったけれど、チロをこんなにも愛情が伝わってくる写真に残せるアラーキーは信頼できる。2016/03/09
ちえ
40
ヨーコさんが連れてきた仔猫。猫嫌いの写真家をメロメロにしたチロ。ヤモリや雀を捕らえる野生の姿、無防備な寝姿、洗われて嫌がる姿…。〈家出して3日目に帰ってきたチロ。どこに行っていたの、ママ泣いてたのよ〉写真家と愛妻、愛猫の日常。心に痛みをも感じる。愛しのチロ、愛しい日々。原本は30年前に出版されている。この本を開く時、幸せと愛情にあふれた日々に会える。2021/03/02
ユウユウ
31
昔、ソフトカバーの大きなサイズの同書を持っていたような気はするのですが、見つからず…。チロの姿とか見開きだったっけなぁ…。チロの柔らかさが伝わってくるような写真の1枚1枚。いとおしさに溢れていますね。2015/04/07
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
31
アラーキーである。天才と呼ばれているが、どの辺が天才なのかいまだにわからないでいる偉い人の一人である(『噂の眞相』で連載していた『包茎亭日乗』は好きだった)。この写真集は1989年に愛猫を撮影したもの。この猫(チロ)が可愛くないのだ。しばしば三白眼になる痩せ猫を白黒で撮影したもの。しかし所々で「面白い」と思わせる表情や動作をする。愛嬌があるのかそれとも流石アラーキーなのか。ヨーコ夫人が亡くなる少し前の写真集だと思うとちょっと切ない。だって巻末で夫人の退院を喜んでいるのだ。2014/05/14
荒野の狼
20
112ページの白黒の写真集でハードカバーの文庫本の最後のページにのみカラーの猫のチロの写真が掲載。この本を手にするまで、私は写真家、アラーキーこと荒木経惟の写真は、なにか生々しくて避けていたが、この本を見た途端に、猫好きの私は、アラーキーの評価をポジティブなものに変えてしまった。2014/03/22
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