内容説明
大学生の乃々華は、リモート授業ばかりで退屈な夏を過ごしていたため、暇つぶし目的にマッチングアプリに登録する。そこで出会ったのは、社会人四年目で落ち着いた空気感を纏う男性・拓海だった。好きな小説家が同じところ、映画を観ている時は一言も喋らないところ、深夜に話すのが好きなところ…。まるで息をするみたいに自然に惹かれ合い、二人は付き合うことになる。しかし、拓海はいつもどこか影があった。彼の内面に一歩踏み込めず、乃々華は寂しさを感じるように。そしてついに、拓海から別れを告げられて…。少し前までの自分たちが、全部夢だったかのように思える―。恋が終わる瞬間を鮮烈に描いた、心に突き刺さる青春譚。『叶わなかったけど、大切な恋。』実話エピソードコンテスト最優秀賞受賞作品を小説化!
著者等紹介
小桜菜々[コザクラナナ]
なあ名義でも活動していた。現在は小説サイト「野いちご」にて活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りり
0
どうして私たちは終わってしまったんだろう。 お互い好きでも別れてしまうことがあるなんて、 私は知らなかった。 こんなに突然別れがやってくるなんて思わなかった。 __『また一緒に来ようね』 あの日、君はどんな気持ちでうなずいてくれたんだろう。 あの時は、君もまた一緒に来られると思ってたのかな。 また一緒に来たかったね。叶わなかったね。 春が過ぎたら、もう一度__ううん、もっともっと、 ずっと。 季節を何周も巡ると思ってたよ。
twinkle
0
出会いと別れというものは、等しくドラマチックで尊いもななんだと思った。
ゆい
0
★52022/01/15