内容説明
中世ヨーロッパは暗黒でも空白でもない。政治思想の領域でも著しい成熟が見られた。近代国家観の成立にも中世の寄与は大きい。キリスト教共同体の変容を軸として、主要理念の形成と展開を広範な視点から辿り直す古典的研究。全面改訳決定版。
目次
第1章 中世政治思想とは何であったか
第2章 教会、帝国および蛮族
第3章 キリスト教共同体における権威の問題
第4章 十二世紀の諸発見
第5章 国家の誕生
第6章 世界王国をめざして
第7章 国家の自立
第8章 曖昧模糊とした時代
著者等紹介
モラル,J.B.[モラル,J.B.][Morrall,John B.]
1923‐。イギリスの中世政治思想史家。オックスフォード大学卒、アイルランド国立大学(ダブリン)で博士号取得。ダブリンのユニヴァーシティ・カレッジ歴史学講師を経て、ロンドン・スクール・オヴ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス上級講師
柴田平三郎[シバタヘイザブロウ]
1946年生、慶応義塾大学大学院博士課程修了。法学博士。独協大学法学部教授
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