平凡社ライブラリー
新編 日々の絶筆

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582763973
  • NDC分類 728.04
  • Cコード C0371

内容説明

生涯一教師として、一書家として、そして、何より一個人として生きた井上の「異見」集。

目次

第1章 書く(私の作歴;制作過程の記録 ほか)
第2章 見る(現代の書展を見る;第四回比田井天来記念前衛書展をみる ほか)
第3章 生きる(人間が書く;とてつもないもの ほか)

著者等紹介

井上有一[イノウエユウイチ]
1916年、東京都生まれ。東京府青山師範学校を経て、小学校教員となる。画家を志すが、その後、書に転じ、41年、上田桑鳩に師事。45年の東京大空襲の際、児童らとともに被災、仮死状態から7時間後に蘇生。46年、神奈川県茅ヶ崎町の国民学校に勤務。50年以降、書道芸術院展、毎日書道展などへ旺盛な出品活動を展開。52年、桑鳩のもとを去り、墨人会を結成、本格的な創作活動に入る。54年、ニューヨーク近代美術館での「日本の書展」への出品を皮切りに、以後、海外での美術展への出品を続け、高い評価を受ける。70年、美術批評家海上雅臣と出会い、以後、氏によって広く紹介されていく。76年、神奈川県寒川町立旭小学校長として退職。教員在職41年5ヵ月。85年没。享年69歳

海上雅臣[ウナガミマサオミ]
1931年、東京都生まれ。美術評論家。(株)UNAC TOKYO代表。現代美術愛好家の集まり“六月の風会”主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

22
<(表現の)底は抜こうと思っても抜けん、(ひとりでに)抜けるもんだ><枠のない表現なんてありえん>…創り手ならではの元気になる言葉たち。これは『吼えろペン』と『アオイホノオ』を足したような。◇智美術館の井上展で見た「死」はとても生き生きとしていた。この表紙にもある「貧」はとても堂々としていた。自分の弱いところもちゃんと認めてわかった上だからできる表現だったんだな。◇そして、東京大空襲の日の記述。隠れ場所の戸の外で聞こえる母を呼ぶ声、母の断末魔の呻き。◇その『噫横川国民学校』はじめ、作品も多く載っててお得。2015/07/26

hachiro86

0
一文字の渾身2009/05/03

ぼっせぃー

0
漢字を字という枠を超えたものを掴み出そうとする試み、それを野で行うことだと、邪念なく真剣にやれと、と1冊の中で諭し続けていた。しかし井上有一をなぜ読み始めようとしたか思い出せず、おそらく「噫横川国民学校」で興味を持った気がするとまで思い至るもどこで知ったか(直接見てはいない)思い出せず、本棚を見ても、最近こういった道すじの途絶えた読書ばかりになっているなと思う。2020/07/19

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