内容説明
世紀末ウィーンの文化状況の中で結晶した「ある決定的な問題」とは?そしてそれは哲学者ウィトゲンシュタインの生涯に、いかに貫流したのか?英米分析哲学の文脈でとらえられがちなウィトゲンシュタインの哲学を、故郷ウィーンの文化史・思想史に定位させた、現代のマスターピース。
目次
第1章 序論―問題と方法
第2章 ハプスブルク朝ウィーン―逆説の都
第3章 言語と社会―カール・クラウスとウィーン最期の日々
第4章 文化と批判―社会批評と芸術表現の限界
第5章 言語、倫理および表現
第6章 『論考』再考―倫理の証文
第7章 人間ウィトゲンシュタインと第二の思想
第8章 専門家気質と文化―現代の自殺
第9章 補遺―孤立の言語
著者等紹介
トゥールミン,スティーヴン・E.[Toulmin,Stephen E.]
1922年生まれ、哲学者。ケンブリッジ大学でウィトゲンシュタインの教えを受ける。同大学で博士号取得。現在、南カリフォルニア大学教授。科学哲学、科学史、思想史などの著書多数
ジャニク,アラン・S.[Janik,Allan S.]
聖アンセルム大学、ヴィラノヴァ大学を経てブランダイス大学で博士号取得。ヴィラノヴァ大学時代にウィトゲンシュタインの著作に近づき、ショーペンハウアーとウィトゲンシュタインの比較をテーマに、修士論文を書く
藤村龍雄[フジムラタツオ]
1936年生まれ。哲学者。東京大学大学院博士課程修了。東京水産大学名誉教授。訳書に、『フレーゲ哲学論集』(岩波書店)、『フレーゲ著作集』(共訳、勁草書房)などがある
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