内容説明
毎日、干満のリズムを繰り返す海。その永遠のリズムの中に生きる生物たちに、“生命の棲み処―地球”の姿をみた著者。カーソンの原点ともいうべき本書は、海辺のさまざまな環境と生物たちの生態をあますところなく紹介し、伝えてくれる。
目次
序章 海辺の世界
第1章 海辺の生きものたち
第2章 岩礁海岸
第3章 砂浜
第4章 サンゴ礁海岸
終章 永遠なる海
付 海辺の生物の分類
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sean
4
書籍部にて、パラパラと読了。 レイチェル・カーソンは、沈黙の春しか知らなかったが、ふと目に入ったので読んだ。『名画を見る眼』のような深さがあった。 『沈黙の春』などが生まれてくる背景に、これだけのインプットがあり、更にそこに対する人間の環境汚染を感じ取っていったのだ。2013/07/25
やま
3
挿絵のなんと美しいこと。浜辺の生物だけでなく地質なども含めて深い造詣。単なる知識だけでなく、実験を通じて生物の特色を端的に伝える文章力。文章について言えば、訳者の力も大きい。読むのに2ヶ月ほどかかったが、知らないことが多くて好奇心をくすぐられた。2016/11/02
zora
3
図書館で借り、欲しくなった本の文庫サイズのこちらを購入。巻末付録、海辺の生物の分類頁のイラスト三十数点が割愛されてしまっていた。。とても残念。2014/07/16
takao
2
ふむ2024/07/28
orangepelican
2
海洋生物学者といえばレイチェル・カーソン。そんなイメージを持っていました。これほどまでに包括的に海の生き物のことをしっかりと一般向けに書いてある本を知らないので、読んでいてわくわく、とても楽しかった。なじみのない生き物が多く登場するが、美しい挿絵があり、文章をうまく保管してくれる。日本でもこんな本が出てほしい。