内容説明
生涯、自然を尊び、旅への憧れを抱きつづけた俳人はそこに「人間」の回復を求めつづけた。偉大なる先達、芭蕉の足跡をたどり、その思いを検証した本書は、自らの思想のルーツをたどる旅でもあった。
目次
奥の細道をたどる前に―序に代えて
そもそものはじめは―奥の細道とのかかわり
月光めぐりきて―門出
芭蕉に残す十五年―深川あたり
棉の実を摘みゐて―古利根川のほとり
玉虫瑠璃の線が截り―室の八嶋
二つ滝音合ひはなれ―日光へ
蛇尾川や泳ぐ童女の―野飼の馬
虻の翅透く神の前―与市の俤
わが顔に池の底より―那須の篠原など〔ほか〕
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