内容説明
学問と芸術の大開花、教権と俗権の抗争、托鉢修道会と異端の出現…「黄金時代」から「中世の秋」まで、キリスト教世界の劇的な変貌を広範な視点をもって跡づける、本シリーズ白眉の一巻。
目次
第3部 1199―1303年(13世紀;教皇至上権―信仰の広がり;ローマとコンスタンティノポリス;教権と俗権の論争 ほか)
第4部 1304―1500年(アヴィニョン教皇;大分裂;15世紀;中世後期の修道生活(1206‐1500年) ほか)
感想・レビュー
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paumi
3
取り扱う分野がかなり広い!!!!読み応えはあるが、まとめるのが大変だ。思想・文学・神学・音楽・絵画等々。そして相変わらず修道院は隆盛を極め、司祭の数も増大。多すぎて困るという自体に。そして教皇大分裂。そこでカタリ派などの異端が出てくる。それは過度な禁欲主義と反典礼主義。彼らは断罪されたようだ。次巻は遂にルターの宗教改革に入る。2019/01/26
陽香
1
199612162015/04/23
onisjim
1
カサーレのウベルティノの名前が現れた瞬間、ああ、ほんとうに『薔薇の名前』の世界なのだなあという感慨が。惹句どおり、東方や異端にも目を配りつつ劇的な時代を描いたまさに白眉の一巻。2013/10/26