内容説明
「誰かもし、愛する術（すべ）を知らない者があれば、これなる詩を読むがいい」。その都雅にして優美な詩風で古代ローマ人を熱狂させた詩人が、「恋の師匠」として世のすべての人に伝授する、千変万化の恋の手管。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
8
面白い。完全に恋愛のハウツー本。それも古代ローマ人向けの。約束は女の心をひくから、どんな神でもいいから証人に立てて約束しろと勧めつつ、ユピテルは天上から恋する者の偽誓を笑っているだろうって、はなからモノにするためだけの方便！年増女でにやにやしたり、古来から男の本質って変わらないなと笑っていたら、第三巻は女向けの指南。身づくろいの内幕を見せるなとか、最後などきわどい教えが・・。女も変わっていなかった。神話をたくさんからめた指南で真面目に可笑しいのに、本人はこれのせいで流刑って、かなしー。2012/09/22
うさこ
4
ローマ古典文学の授業で、教科書に載っているから授業で作品と著者について教えるんですが、「高校生にはまだ早いわ！」というと、必ず生徒の数人が図書館へ行って探す本。
悸村成一
0
詩だそうだが、散文訳（だろう）。一種の恋愛論、と言うか恋愛術。但し、「戯れの恋」（p.190。沓掛良彦「解説──ローマ恋物語絵巻」）に限定されている。932015/05/12
ベロニカ
0
映画「アイズワイドシャット」に出てきたので読んだ。（映画内では「愛の技法」という訳だった）あの映画も「隠すこと」が男女関係の円満の秘訣だよね、というテーマであったし、冒頭でちらっと名を言われただけの本書は実はストーリーの根幹を示唆するアイテムだったのだ。私達は古代ローマの時代から何も変わっていないのだなぁ。2015/02/13
京都のお菓子屋さんではない
0
よい技術は隠すものだ。2014/07/16
