平凡社ライブラリー<br> 巫女の文化

平凡社ライブラリー
巫女の文化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 374p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582760392
  • NDC分類 163.9
  • Cコード C0321

内容説明

沖縄の民俗・歌謡・宗教、また記紀神話などの綿密な研究から、かつて霊的世界をつかさどり、古い共同体の秩序の本質をになった女たちの精神史的伝統とその変質過程を人類史の一章として捉えなおす。

目次

第1章 琉球の天人女房
第2章 オナリ神覚書
第3章 聞得大君論
第4章 兄と妹の物語
第5章 采女論
第6章 斎宮論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井月 奎(いづき けい)

47
四十年以上前の古い本ですので、新発見や研究によって本の内容が覆されていることもあるでしょうけれども、いや良書です。前半において琉球の王朝においての女性の神性が書かれており、その影響が本土へと向かう様子も書かれています。柳田や折口の考証も踏まえての論証は魅力的で説得力があります。後半は天武持統朝による律令制によって采女の巫女性、神性が人間性、職種としての立場へ変化することなどがわかります。ほかにも伊勢神宮の成り立ちが大和朝廷における他の王朝の併合を表している様子などもとてもとても興味深くおもしろかったです。2021/01/11

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

7
*日本宗教論*神話・天皇ネタの小説読解の為読了。その重要なキーワードに"巫女"と"審神者(さにわ)"があります。前者は自身に神を降臨させ、その神託を告げる者。後者は降臨した存在が、本当に神なのか?それを判断する者。本書は前者に対する秀逸なガイド本です――現代でこそ、巫女と言えば、アキバ系であったり、神社の女性従業員の扱いですが、太古の日本では、政治的な意味、宗教的な意味において最も重要視されていた存在。それが"巫女"です。 ⇒続き2012/11/01

Junko Yamamoto

1
古代女性史が沖縄の女性史とともに考察されている。 沖縄には古代の日本が残っている。2019/05/30

Kanako Kawamura

1
前半の沖縄部分は興味がなくて全く読まず。後半も古事記とか日本書紀の時代で、私が知りたい時代ではなかった。そこそこ面白かったけど。2014/01/19

すがし

1
正直言うとかなり流し読み。内容がかなり高度なこともあるが、古代においては姻戚よりも地縁に根ざした血族集団の方が重きが置かれていたという以上の意味があるのか、甚だ疑問2010/06/02

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