平凡社ライブラリー<br> オリエンタリズム〈上〉

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平凡社ライブラリー
オリエンタリズム〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784582760118
  • NDC分類 220
  • Cコード C0322

出版社内容情報

ヨーロッパのオリエントに対するものの見方・考え方に連綿と受け継がれてきた思考様式――その構造と機能を分析するとともに、厳しく批判した問題提起の書。解説=杉田英明

目次

第1章 オリエンタリズムの領域(東洋人を知る;心象地理とその諸表象―オリエントのオリエント化;プロジェクト;危機)
第2章 オリエンタリズムの構成と再構成(再設定された境界線・再定義された問題・世俗化された宗教;シルヴェストル・ド・サシとエルネスト・ルナン―合理主義的人類学と文献学実験室;オリエント存住とオリエントに関する学識―語彙記述と想像力とが必要とするもの;巡礼者と巡礼行―イギリス人とフランス人)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

61
ようやく上巻読了。「オリエンタリズム」というのは欧米(著者はイギリス・フランスの19世紀2大帝国主義国とアメリカに主眼を置く)のアカデミーが生み出した言説(ディスクール)であり、それをそのアカデミーに身を置いた「東洋人」(著者はパレスチナ人で、本書のいう東洋はアラブを中心としたイスラーム圏にインドあたりまでが主)が、ある種の「内部告発」のようにその帝国主義性を批判する。とりわけルナンに対する批判は辛辣。上巻は19世紀までなので、まさにエジプトをイギリスが獲得したりする過程での、文学や紀行文を俎上に載せる。2026/04/26

獺祭魚の食客@鯨鯢

58
「オリエンタリズム」は西洋人の幻想的東洋趣味を言います。ステレオタイプのイメージは消えにくい。現代では観光客相手にしか着ない民族衣裳を普段から着ていると思い込む人もいる。  それは白人が持つ異国情緒だけでなくある意味で有色人種への優越意識(侮蔑感)を伴っています。  世界宗教は民族宗教が普遍化したものですが、民族ごとに宗派に分裂しました。異邦人は忌み嫌う存在ですが、コロナウイルスは「その意味で」とても文明的です。  異教徒を排除しようとする戒律は無用な摩擦を避けるため棲み分けるための後知恵かもしれません。2020/07/18

ころこ

49
オリエンタリズムとは、称揚と蔑視として二重に表象される欧米中心主義をまさにその視線の同じシニフィアンを今度はアイロニカルに使うことにより、被支配からの批判を可能にしたということでしょうか。まずこれをマイノリティの反撃に使えるのは、アメリカで起こっていることをみれば明らかです。他方で、オリエンタリズムとして使われている言葉でさえも近代=西洋であることに注意しなければなりません。言語は異なったとしても、近代=西洋の考え方はその他言語にも及んでおり、全く近代と異なったパラダイムで表象できるわけではないということ2021/07/18

逆丸カツハ

46
フーコーの影響を多大に受けているのに驚いた。歴史学よりの本だと思っていたのだけれど、思いの外文学よりで二重に驚き。爛漫さを失ってはならないけども、「無邪気」に異国情緒に酔ってはいけない。色々気をつけないとと、思った。2024/09/09

燃えつきた棒

41
今回のハマスのイスラエルに対する攻撃がなかったとしたら、おそらく本書を手にするのはもう少し後になっていたかもしれない。 ハマスに乗せられてしまったような気がするのが若干気になるが、周回遅れでようやく手に取った。 サイードは、西洋人の抱いているオリエンタリズム※(オリエント観)を、ナポレオンやバルフォアやフローベールなど個々の歴史家や文学者を一人一人取り上げて、分析・批判していく。/ 2023/10/22

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