出版社内容情報
そもそも文学とは何か。文学と非文学の境とは―中世から現代に至る様々な議論からその役割・意義・働きを探り、人類の大命題に迫る。
テリー・イーグルトン[テリー・イーグルトン]
著・文・その他
大橋 洋一[オオハシ ヨウイチ]
翻訳
内容説明
そもそも文学とは何か?文学に本質はあるのか。文学の意義・役割とは―ロングセラー『文学とは何か』(原題:Literary Theory)でさまざまな文学理論を実践的に紹介した著者が、30年を経て人類の大命題に真っ向から迫る。
目次
実在論者と唯名論者
文学とは何か
虚構の性質
ストラテジー
著者等紹介
イーグルトン,テリー[イーグルトン,テリー] [Eagleton,Terry]
1943年英国のサルフォード市に生まれる。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジでレイモンド・ウィリアムズの指導を受ける。オックスフォード大学特別研究員、同大学教授などを経て、現在は、ランカスター大学その他の名誉教授職にある
大橋洋一[オオハシヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヘラジカ
35
夥しい数の学者や専門用語またはテキスト名が頻出するため読むのに難儀するが、頗る面白い本だと思う。大体の人が想像する通り「文学とは何か」とは答えが出ないことが分かりきっている問いであり、この本で記述されていることも結論の提示ではなく考え方の提示である。イーグルトン言う所の"市井の人びとがもつ常識的判断を浮かび上がらせるもの”なのだ。文学論に対して関心を持っている人の中にも、この本を読んで「考えるのをやめよう」「どうでも良いか」と思ってしまう人がいるかもしれないが、一般人ならばそれは全くもって正しいのだろう。2018/05/02