出版社内容情報
日本のアウトドアブランドの雄「モンベル」創業者・辰野勇。世界最年少記録(当時)アイガー登攀、資本金ゼロからの起業、ショップを通じた地域貢献……登山から学んだ人生哲学を語る。
内容説明
山登りは会社経営そのもの。命を懸けた冒険からすべてを学んだ―アウトドアメーカー「モンベル」を一代で築いた日本有数の登山家にして経営者の哲学。
目次
寿司屋を営む両親の背中を見ながら
山の世界で生きていこう
登山から学んだ人生哲学
起業するということ、モンベルの経営理念
五〇年ぶりのマッターホルン、そして未来へ
付記 五〇年目のマッターホルン
著者等紹介
辰野勇[タツノイサム]
1947年、大阪府堺市生まれ。株式会社モンベル会長。京都大学特任教授。少年時代に読んだハインリッヒ・ハラーのアイガー北壁登攀記『白い蜘蛛』に感銘を受け、山ひと筋の青春時代を過ごし、1969年には当時の世界最年少記録、日本人第二登でのアイガー北壁登攀を果たす。登山用具店、商社を経て1975年に登山用品メーカー「モンベル」を創業。近年は野外教育や災害支援の分野でも活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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beirain
3
モンベルは好きなブランドの一つなので会社の生い立ちが分かればいいかなくらいで読んだ本だだだけど書かれている内容が超一流の経営哲学で正直驚き。 辰野氏は経営も全部山から学んだと言っているが綿密に計画を立てたり駄目だと思ったらすぐ引いたり、確かに通じるところがあるなと実感。2022/05/05
niki
2
モンベル会長。「モンベルというブランドを身につけていることが、心身ともに違和感がない、そういう背景があるんじゃないかと感じています」モンベルを購入するお客様をこう語る。 何を身に付けているかということが、その人の思想を表現しているのだよね。改めてはっとさせられた。 苦労話はあまり出てこず、淡々と少しずつ確実に成長してきた企業という印象。会長ご自身はとても信用できる方と感じた。モンベルの商品調べてみようかな。2023/05/05
けだまこだま
1
ノースフェイスの創業者はアメリカ人で初めてアイガー北壁を登った人物。アルピニズムは二,三人で命のリスクを共にする、ヒマラヤイズムは何十人ものチームで戦略的に山を攻める。辰野さんは、人生で2度も、2回目は72歳でマッターホルンに登頂できたなんてすごい。迷ったら難しい方、冒険家の考えだぜ!2025/01/19
そら
1
自身を振り返った伝記的と言うかエッセイのような一冊で、すぐに読み切れた。2024/10/04
たけ
1
もともとモンベルが好きで読み始めたが、単に手頃な価格で品質の良いアウトドア用品メーカーではない事が分かり、ますます愛着が湧いた。 ビジネスや生き方の参考になる内容もあり、事実のみで書かれているので強く響くように思う。2020/09/20