イスラーム統治論・大ジハード論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582739169
  • NDC分類 167.8
  • Cコード C0014

内容説明

アメリカが押しつけようとする「自由と民主主義」は、なぜイスラーム社会で反撥を招くのか?イスラームが政治に求めるものは何なのか?ホメイニーの思想は、「力の支配」と「欲望の解放」という西洋近代の基本原理と厳しく対決し、自由主義と資本主義の限界を問う。

目次

第1章 序論
第2章 統治樹立が必要である理由
第3章 イスラーム的統治方法
第4章 伝承によるヴェラーヤテ・ファキーフの立証
第5章 闘争案―イスラーム統治樹立のために
大ジハード論―自己との闘い

著者等紹介

富田健次[トミタケンジ]
1947年愛媛県生まれ。立命館大学文学部東洋思想(東洋史)修士課程修了、テヘラン大学文学部留学、イランで日本企業に勤務した後、(財)中東経済研究所、大分県立芸術文化短期大学国際文化学科教授を経て、2003年10月より、同志社大学神学部教授。専攻は、現代イラン研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mt. G

1
「知識ある賢明なる人たちは200年後にそれが基礎となって、成果を手にしうるようにここに礎石をおく。とあるカリフが胡桃の苗を植えていた老人に〔問うて〕言った。「ご老人よ。胡桃を植えておられるが、50年先のあなたが亡くなられた後に実がなるのではないか」と。答えて曰く「ほかの人が植えたので我々はそれを口にしている。我々が植えるのはほかの人がそれを食べるためである」と。我々の諸活動が将来の世代に結実させるのであれば、遂行しなければならない。」p1632016/07/30

可兒

1
何度か読まないと理解はできなさそうだ。西側の思考回路に慣れた私たちの脳内を修正せねばならないというだけでなく、伝統的なイスラームの考え方にホメイニ師の新しい思想がどの程度入っているのかも考える必要がある2013/05/18

Koning

1
イラン・イスラーム革命の思想背景をホメイニー師自身の論文と編訳者の解説から見ることが出来る。ということなのだが、シーア派の理解度がまだまだ足りない様で恐らく後数度読み返してやっと腑に落ちるのだろう。何だかんだといってスンニ派の神学の方が入手しやすいし我々にも理解しやすいということ、あまりに西欧的、リベラル的価値観に縛られているということなのかもしない。 2012/03/30

katashin86

0
イランイスラーム革命を実現したホメイニ師の主著、歴史的パンフレットとしてまず意義深い。近代西洋と全く異なるようでいて、法のもとの統治形成という点では共通するところもあるように思われる「イスラーム統治論」と、現世的な快楽主義を否定して唯一神への帰依の心を説く「大ジハード論」の二本立て。2020/07/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/320445
  • ご注意事項

最近チェックした商品