内容説明
アメノウズメは踊る神。アメノウズメは権威をおそれず、日常性のなかで世界や国家を見なおす力をもつ。女性・性、裸、踊り、笑い…。神話から現代へ、縦横に展開する魅力的な考察。
目次
風穴をあける力
見たての系譜
暗夜のひかり
笑いと政治
メタファーとしての裸体
バーレスクとストリップティーズ
暴力をやわらげる諸形式
日本がハダカになった日
半身の塗りわけ
家庭に入ったアメノウズメ
日本・外国
過去・現在
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ishii.mg
1
名著、と松岡正剛が言ったので読んでみた。そのとおり。買ったのはいつだったか、古書店だったが定価が売価になっていて、古書店主の眼力にもあらためて納得。そもそも表題の人物(神)は誰か、というところから理解しなくてはならないが、こんなんなら古事記も面白そうと思わせる。声高なフェミニズムではなく女性の力を認識評価するところからはじまるのだ。そして踊りで笑いをさそい大きな力とする神。あからさまな性を描く瀬戸内晴美を評価する。瀬戸内は各種女性の評伝を書いている、みな自立し闘い自由を希求したような人々だ。2025/02/10
pippi
0
アメノウズメに憧憬。帰属の束縛を感じず、権威をおそれず、敵味方を思わず、笑いを自分の内部に持ち、相手からも笑いをさそいだす、いきいきとした気分。おもくるしい不安が一座にある時も、一瞬の風をまきおこし、一座をもりあげてゆく力をもつ。美人でないこともいい。わいせつをおそれないことも。冒頭ニ章「風穴をあける力」「見たての系譜」で満足。2012/11/05
takao
0
ふむ2025/04/09
-
- 和書
- 理系力の活かし方