象徴天皇がやって来る―戦後巡幸・国民体育大会・護国神社

象徴天皇がやって来る―戦後巡幸・国民体育大会・護国神社

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784582705041
  • NDC分類 312.1

内容説明

国体開会式出席にちなむ地方巡幸を、天皇と国民が参加する〈国民劇〉としてとらえ、この巡廻型イヴェントに天皇制の変容をさぐる。

目次

第1部 戦後地方巡幸と国民体育大会―北海道新聞にみる1954年のコートシップ・ドラマ(北海道順幸と北海道国体;事前状況の構成;転換期のコートシップ・ドラマ)
第2部 静岡国体と護国神社参拝の開始―静岡新聞にみる1957年の参拝キャンペーン(1957年の参拝キャンペーン;1961年の参拝儀礼)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

17
昭和天皇の戦後巡幸(著者の表現を借りるなら「象徴天皇制の社会的批准式」)のうち、1954年の北海道行幸と57年の静岡行幸にスポットを当てる。前者は沖縄を除く全都道府県コンプリート、また後者は初の護国神社参拝が実現した点で画期をなした。分析のためコートシップcourtshipという興味深い作業概念が用いられている。本来は求愛行動を指す言葉だが、ここではタテ方向の接近様式を含意し、国民と天皇の関係を読み取る上で有効な方法と思う。2024/06/22

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