出版社内容情報
古代ギリシャ演劇からシェイクスピア、さらにはニーチェやジジェクをはじめとする思想史における悲劇論の系譜をたどりながら、人間と文化の根幹に迫る。
【目次】
内容説明
神も英雄も消え去り、あらゆるものが無意味に映るいま、〈人間〉はいかにして救われるのか。『オイディプス王』からシェイクスピア、アリストテレスからニーチェまで、西欧における悲劇の系譜をたどりながら、近代の条件を問い直す。構想50年、現代批評の新たな地平へ。
目次
第一章 悲劇は死んだか?
第二章 近親相姦と算法
第三章 悲劇的過渡期
第四章 有益な嘘
第五章 慰めなきもの
著者等紹介
イーグルトン,テリー[イーグルトン,テリー] [Eagleton,Terry]
1943年生まれ。現代の英国を代表する文学・文化理論家。オックスフォード大学教授、マンチェスター大学教授を経て、現在、ランカスター大学客員教授
大橋洋一[オオハシヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学名誉教授。専門は英国演劇・批評理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かふ
21
最初に日本には悲劇がないと書かれていて、近松はどうなんだと思ったのだけど、ここに書かれている悲劇はギリシャ悲劇やシェイクスピアの悲劇でカタルシスが社会(運命か?神の審判もと)に回収される悲劇で神話的(聖書的)なのだが、ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』ではニーチェが『悲劇の誕生』から神の死を導き出したように、カタルシスとしての悲劇は近代までで、例えばアドルノが「アウシュヴィッツのあとに詩は可能か?」と問うような、広島の原爆が政治状況によって罪が問えないような悲劇(喪の悲劇というらしい)に変質していく。2025/12/27
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