フランス・ジャポノロジー叢書<br> 物尽し―日本的レトリックの伝統

フランス・ジャポノロジー叢書
物尽し―日本的レトリックの伝統

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582703344
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0391

内容説明

咲き乱れる「列挙」の修辞学。物の名などを並べあげる修辞法は、世界各地の文学に普遍的である。だが、神話から太宰治まで、日本文学における「物尽し」のごとき多彩な展開・高度な洗練をとげたものは、他に例をみない。枕草子、梁塵秘抄、お伽草子など、具体的な開花の様を微細に見とるとき、日本的文芸意識の根底が明るみに現れる。

目次

第1章 「物尽し」序説
第2章 現実から夢へ―お伽草子の物尽し
第3章 をかしきもの―『枕草子』と雑簒的な列挙の伝統
第4章 物尽しの構造―『梁塵秘抄』の場合
第5章 文尽し―『小町草紙』と日本文芸史

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinaba

1
面白い。有名なところで枕草子に見られるような、あるカテゴリの事物を長々と列挙する文学的手法の分析とその効果について。品詞すら混ぜて見る緩急から、神の名を並べるに近い宗教的効果から、最後でおとす滑稽から。なるほど2016/07/09

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