内容説明
現在における批評的可能性を指し示し、「オルタナティヴを求める止みがたい偏愛」を強く促す不敵な企てにして、デザインの論理/倫理を剔抉する射程の大きな原理的省察。
目次
1 建築とデザイン(打ちひしがれた額;デザインと犯罪;大棟梁;建築と帝国)
2 芸術とアーカイヴ(モダン・アートのアーカイヴ;美術史における二律背反;美術批評家の危機;葬儀にはまだ早い)
著者等紹介
フォスター,ハル[フォスター,ハル][Foster,Hal]
1955年シアトル生まれ。プリンストン大学美術史考古学科教授。プリンストン大学卒業後の1978年から『アートフォーラム』誌にアート批評を書き始める。『アート・イン・アメリカ』誌の編集に携わった後、90年にシュルレアリスムの研究によってニューヨーク市立大学より博士号取得。コーネル大学を経て97年より現職。『オクトーバー』誌編集委員
五十嵐光二[イガラシコウジ]
1968年山形市生まれ。美術史・表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科(超域文化科学専攻)修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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antevasin
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正直、文脈を汲んでいないとわかりにくい部分が多い。(論評対象も読んだ方が理解できるのだろうが、未邦訳のものもある…) 各章で建築・アート・ショッピングなど様々な論争の火種が仕掛けられており、それぞれを切り込んで考えるとまた面白そうだが、結局、何が犯罪なのか?社会がデザインに深く浸透させられており、そのため個人は主体化の契機を奪われている。それを犯罪と呼んでいるのだろうか。文化的余地と呼ばれる解決策もいまいち掴みにくい。「装飾と犯罪」も合わせてもう一度読み込む必要がありそうだ。2022/09/30
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