落語と歌舞伎 粋な仲―ちょっと落語通

落語と歌舞伎 粋な仲―ちょっと落語通

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  • サイズ B6判/ページ数 208,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582654080
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0076

内容説明

落語を知れば、歌舞伎がたのしい。歌舞伎を知れば、落語がもっと面白い。そんな両者の“粋な関係”を約五〇演目に探る。

目次

1 仮名手本忠臣蔵編(とんだ烏帽子改め「村芝居」―大序;の、ようなもの「芝居風呂」―二段目 ほか)
2 源平もの編(「平家物語」から得た“漫談”「源平盛衰記」―ひらかな盛衰記;題名のナゾ「景清」―嬢景清八島日記 ほか)
3 其ノ他あれこれ編(下ネタもおおらかに「蛙茶番」―天竺徳兵衛韓話;狐の恩返し「天神山」―芦屋道満大内鑑 葛の葉子別れ ほか)
4 逆転 三遊亭円朝もの編(見るより聞くが身の毛もよだつ「怪談牡丹燈籠」―怪異談牡丹燈籠;善人ばかりの人情噺「文七元結」―人情噺文七元結 ほか)
5 両方向編(歌道に暗くていけない「和歌三神」―六歌仙容彩;孝か不孝か…「廿四孝」―本朝廿四孝)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yoshihiro Yamamoto

3
B- 先日読んだ成毛氏の歌舞伎本で推薦の歌舞伎関連本の1冊。本格的に歌舞伎を見るようになって10年近くがたつが、未だに歌舞伎を頭で考えてしまう時があって、深みにハマりきっていない。この先も歌舞伎を見続けるなら遅かりしとは言え、この際、いろいろ本を読んでみようと思って読み始めた2冊目。落語は子どもの頃よく聞いたが、最近はさっぱり。歌舞伎から落語になったもの、またその逆のもの、中国の故事から歌舞伎・落語ともに派生したもの を体系的に整理した良書。落語家や歌舞伎の舞台写真も満載。98年著で少し古いのが残念。2014/12/08

hibimoriSitaro

1
再読。1998年10月初版。テキストのハードカバー本だが写真や背景にグラデーションパターンがおしゃれに配されている。歌舞伎の演目をお題に,それを翻案・改作した落語について軽妙な解説がつく。仮名手本忠臣蔵の全段・源平盛衰記・葛の葉・牡丹灯籠・廿四孝などなど。おれはオリジナルの歌舞伎を観ようとまではしていない半可通な落語好きだが,およそ思いつく芝居話は網羅されているように思う。嫌味なく啓蒙的で,楽しく通読できた。箸休めに芝居噺に秀でた噺家がピックアップされており,小朝と馬桜を除いてみな物故したのがいと寂し。2022/08/13

迦陵頻之急

0
落語に登場する歌舞伎について語った本。内容は豊富だが個々の記述は簡略。落語にしか残っていない古めかしい歌舞伎の演出の話題なども期待したんだが。「四段目」に登場する上使の薬師寺次郎左衛門、落語では「顔を真っ赤っかに塗って憎たらしい」などと言われている。「中村仲蔵」の定九郎、現在の粋な格好の由来だが、現行と違い与市兵衛の後から、声を掛けながら花道を出てくる。また、沢村淀五郎という役者、写楽の浮世絵にも描かれ、判官を演じた記録はあるが、結局どんな役者として終わったのかよく判らない。そのあたりの考察が欲しかった。2023/09/29

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