内容説明
日々を切に生きている寂聴さん。世の中の機微を敏感に察知し、ことに寄せて書き綴った心に染み入るエッセイを収録。
目次
切に生きる日々(桜幻想;佐渡の薪能)
寂庵やすらぎの空間(愛別離苦の嘆き;還暦の日本;歴史ということ;吉行さんの十三回忌;人生は出会い/慈悲ある人/坐禅;凶事続きの一年を思う)
東北の古刹・天台寺をゆく(目に見えないもの/なつかしい人/笑いがいちばん;仏陀とは、悟れる者/口では言えないこと/歳をとる/嗅覚の衰え/往生;携帯メールに一念発起;仕事と育児の当世事情;天台寺秋の大祭/伝長慶天皇陵;止まったままの時計;吉村さんのお別れ会;歳月)
寂聴アルバム
千年のロマンス―私が『源氏物語』を書いた理由
瀬戸内寂聴著作年譜