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内容説明
話題の企画展はどう発想され、実現されるのか?美術は世の中に必要なものという信念のもとにアート・シーンを牽引する仕掛け人たちの熱い言葉を満載。裏方であり“表現者”でもある仕事の魅力に迫った。
目次
森美術館
川崎市市民ミュージアム
板橋区立美術館
東京藝術大学大学美術館
金沢21世紀美術館
国立国際美術館
01 写真とデザインの分野を開拓する―「写真について考える仕事をしたい、というモチベーションが先にあった」
02 美術で地域を元気にする方法―「直接、社会と関わりながら、美術の仕事がしたかったんです」
03 対話型の鑑賞法を極める―「人と絵をつなぐ、美術館という“場”に惹かれています」
04 既成の概念を覆す企画展の発想―「あるモノをどう見せるか、常に切り口を探していますね」
05 美術館は“何でもあり”―「学究肌から現場人間まで、いろんな学芸員がほしい」
06 フリー・キュレーターから都市大型美術館館長へ―「キュレーションは表現です。自己実現できるところに意義がある」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロセ
3
6人の現役学芸員のインタビューから構成。この本の最大の魅力が現場の生の声が聞けること。学芸員を目指している人にはかなりためになると思う。どちらかっていうと近現代の専門家が多め。学芸員は「雑芸員」と揶揄されるほど意外に多忙で、作品を生かすも殺すも学芸員次第。でも、展覧会自体が学芸員の表現の場でもあって、学芸員って保守的なイメージが強かったけど、むしろ逆で創造的な仕事なんだっていうことが強く感じられた一冊でした。美術館の裏舞台を知りたい人にもオススメします。2011/06/24
ケケ内
2
美術館にいくことはその土地や生活などの「歴史」を見ること、とあって面白かった。ドイツにいたころ時間を見つけてはミュージアムや本屋に足を運んでいたので、まさかそこでつながるかーー! 学芸員は「調査・研究をする人」であり、ハコを維持することが主な仕事だと思っていたけれど、世の中に新たな価値を提示するために新しくミュージアムを建築したり現代アートの作家に積極的に関わっていったりと、全く保守的でない仕事なのだなあと驚いた。(本に登場した人が特殊であるとはもちろん思うけれども) 2016/04/27
hontonao
1
アートシーンにいる人たちが「人と絵をつなぐ」コミュニケーションを意識していることに初めて気づいた。彼らのメッセージをきちんと受け止めながら美術館に足を運びたくなった・・・2011/01/30
あほひ
0
美術館の現実が経験者によって語られる。現場の声がそのままなのでかなり勉強になりました。そして場所によって仕事も環境もかなり違う事もわかります。現在の美術館の問題点も示唆されており、感慨深いです。裏側から語られているため、とても赤裸々でおもしろかったです。2012/01/12
小物堂社
0
ミュージアム関係者6人へのインタビューです。 年齢、環境、仕事内容、情熱、表現、すべてにバラエティに富んでいます。 ミュージアムに限定せず、仕事一般に通じる内容だと思います。 もちろん芸術にも通じています。