日本の台所とキッチン一〇〇年物語

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日本の台所とキッチン一〇〇年物語

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  • サイズ 46判/ページ数 385p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582544794
  • NDC分類 527.3
  • Cコード C0052

出版社内容情報

人の命と暮らしを守るキッチンが、
庶民にはいまだに狭くて使いづらいモノばかり提案されるのはなぜか。
私は日本のキッチンが歩んだ道と現状を探り、
提言を行うプロジェクト「令和の台所改善運動」を始めることにした。

目次
はじめに  庶民は、まともなキッチンを使えない?

第一章
みんなの「理想のキッチン」探し
1 キッチンが変われば料理も変わる?
2 みんなの「理想のキッチン」は?
3 どんなキッチンが人気?
4 対面キッチンに歴史あり
5 コンパクトキッチンの魅力
6 リノベーションで理想のキッチンを手に入れる
7 キッチンのシェアという方法
対談|建築家から見た日本のキッチン事情 駒田由香さん(建築家)

第二章
主婦たちの夢、台所の近代化
1 一〇〇年前の台所改善運動
2 農家の台所改善運動
3 民主主義時代の台所とは?

第三章
ダイニング・キッチン、誕生する
1 公団住宅がめざしたもの
2 浜口ミホとドイツのキッチン
3 女性を「城」に閉じ込めた? 昭和後期以降のキッチン

第四章
システムキッチンの時代
1 キッチンはどこまで進化するのか
2 コンロに食洗機、ビルトイン機器の進化
3 建築家たちの理想と懐疑
対談|不動産屋から見た日本のキッチン事情 齊藤志野歩さん(まち暮らし不動産主宰)

第五章
居住権がない国で
1 住宅政策の始まり 江戸時代~一九五〇年
2 郊外、持ち家の時代 一九五〇~一九九〇年
3 平成・令和の貧しくなる住まいとキッチン
対談|歴史学者から見たキッチンの昔と今 藤原辰史さん(歴史学者)

おわりに 令和の台所改善運動は続く

目次

第1章 みんなの「理想のキッチン」探し(キッチンが変われば料理も変わる!?;みんなの「理想のキッチン」は?;どんなキッチンが人気?;対面キッチンに歴史あり;コンパクトキッチンの魅力;リノベーションで理想のキッチンを手に入れる;キッチンのシェアという方法;対談 建築家から見た日本のキッチン事情 駒田由香さん(建築家))
第2章 主婦たちの夢、台所の近代化(一〇〇年前の台所改善運動;農家の台所改善運動;民主主義時代の台所とは?)
第3章 ダイニング・キッチン、誕生する(公団住宅がめざしたもの;浜口ミホとドイツのキッチン;女性を「城」に閉じ込めた?昭和後期以降のキッチン)
第4章 システムキッチンの時代(キッチンはどこまで進化するのか;コンロに食洗機、ビルトイン機器の進化;建築家たちの理想と懐疑)
第5章 居住権がない国で(住宅政策に始まり 江戸時代~一九五〇年;郊外、持ち家の時代 一九五〇~一九九〇年;平成・令和の貧しくなる住まいとキッチン;対談 歴史学者から見たキッチンの昔と今 藤原辰史さん(歴史学者))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

137
戦後日本では専業主婦が家事一切を担うのが当然とされてきたが、住まいは生活空間の快適さが優先された。食文化の研究でメニューや食材は主題となるが、料理を作る台所は付け足し扱いだった。公団住宅でシステムキッチンが広まると快適で近代的なキッチンが求められたが、持ち家政策が優先される日本では、諸外国のような家賃補助制度がないので家を買えぬ人は暮らしの質を考えない賃貸住宅に入るしかない。いわば住宅政策の負の部分が、キッチンに押しつけられ続けた歴史が見えてくる。この部分から改めねば、日本人は減り続けるばかりではないか。2024/10/21

とよぽん

49
1920年ごろ、大正時代の中期から日本の台所が変わり始める。それは、第1次世界大戦後の世界の住宅事情とも重なる部分がある。しかし、日本では台所を住居の中心と考える文化はなく、毎日の食事作りを担う女性たちには台所が不便と不自由と重い負担になる。以前、阿古真理さんの「家事は大変って気づきましたか?」を読んだときも、この方はジェンダーや女性の生き方に対する確固たる視点をもっていると感じた。本書でも、338ページの「庶民に居住権はあるのか?」という見出しの文章に、日本の住宅政策の根本的な欠陥を指摘している。2025/01/29

hitotak

12
賃貸、建売住宅の備付キッチンは狭く、動線も悪い。賃貸アパートの台所の使い勝手の悪さ、例えばコンロの後ろに冷蔵庫を置く使いづらさが当たり前の事とされているのは何故なのか、という事が詳しく論じられている。戦後の住設メーカーや不動産会社が台所を重視せず、日常的に料理をしない男性たちが(妻の意見を聞こうとも思わず)設計したせいではないか、というのは納得。今まで見てきた台所の記事は、収納の工夫や見栄え、清掃、あるいは台所を舞台にした人生模様であり、台所自体の不備を問うものはなかったのでは?その意味で新鮮だった。2024/11/24

とりもり

5
労作だがやや散漫な印象。確かに、売る技術だけが突出した不動産デベロッパーに本当の生活目線はないので、どうしても見た目が優先されてキッチンの使い勝手は後回しにされがち。ワンルームに代表される狭小賃貸住宅では、何と言っても居住スペースを少しでも広く見せること、そして何より料理をしないことから最低限のキッチンスペースしか確保されない。そこに大きな不満が出ないのは、著者が思うよりもキッチンへの要望が少ないこともあるのでは。確かに、コンロの後ろに冷蔵庫というレイアウトはやめてほしいけど。★★☆☆☆2024/10/06

紀梨香

5
そんなに都会に住んでいたわけではないのに、歴代の賃貸住宅の台所は本書にあるとおり使いにくものばかり。今から戻れと言われたらとんでもないストレスだと思う。先日家族が住むことになった単身者向けの部屋のキッチンを使ってみて痛感しました。日常的に台所を使っていない設計者が作ったキッチンが多いから。マンションの設計上キッチンがいつも後回しだから。日本の家庭のキッチンにはモノが多すぎるから。色々理由はあるけれど戦後の政府が庶民の住環境に無関心で自己責任となっていたのが一番大きかったのではないだろうか。2024/08/23

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