出版社内容情報
現代美術作家の杉本博司と建築家の榊田倫之による新素材研究所の初のモノグラフ。伝統的な素材を取り入れて、新しい大胆な建築デザインに取り組んだ作品をヴィジュアルに紹介。
新素材研究所:現代美術作家の杉本博司と、建築家の榊田倫之によって2008年に設立された建築設計事務所。
【目次】
プロローグ:新素材研究所創業記
イントロダクション:杉本博司・榊田倫之
ポートフォリオ:杉本撮影による写真とともに作品を紹介
素材と工法:石・木・壁・屋根・窓・庭をテーマに
作品解説:作品図面とともに詳細に解説
参考資料:用語解説ほか
◎主な掲載作品
究竟頂/ 茶洒 金田中
ゲストハウス「 和心」
個人邸「浮き壺」
茶室「遠山居」
MOA美術館
硝子の茶室「聞鳥庵」 ヴェネチア / ヴェルサイユ / 京都
きよ田 離れ
茶室「今冥途」
ロンドンギャラリー 白金 / 六本木
茶室「うちはそと」
Izu Photo Museum
ハーシュホーン・ミュージアム:ロビー改修
江之浦測候所
目次
プロローグ
イントロダクション
ポートフォリオ
素材と工法
作品解説
参考資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
91
「古いものが新しい」という逆説的なコンセプトは、日本文化の持つ手仕事や素材の良さを復権することであり、世界を知る現代美術作家の杉本博司だからこそできること。MOA美術館の黒漆喰や漆の扉、小田原の江之浦測候所の古代人の意識、アートの起源を表現した彼の原点、ヴェルサイユ宮殿とヴェネチアを経て京都の美術館の日本庭園に辿り着いた硝子の茶室「聞鳥庵」、マンハッタンの天空の個人邸「浮き壺」らのポートフォリオだけでなく、その素材と工法で石、木、壁、屋根、窓、庭を詳しく紹介している。それはそのまま和の伝統である。2021/07/30
YuYu
1
素材や形態には深いコンテクストを持たせれることを教えてくれる。人や自然が積み重ねてきた歴史を建築に紡ぐことで空間の質が生まれてるように感じる。必ずしも合理的でない作り方でも、経済原理から距離を置いて考えられた建築は古くも新しく感じる。2021/05/16
Kuliyama
0
杉本さんのファンで手にしました。掲載してある中で、護王神社、MOA美術館、江ノ浦測候所にはお伺いしたことがあり、他の場所も(可能であれば)お伺いできればと思っています。2022/05/25
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