出版社内容情報
現代を代表する建築家が遺した最後のメッセージ。広がる格差、底辺に押しやられる若者。社会は、建築は、解決のため何ができるのか。
空想とはなにか
大多数の人々
「世の中を変えたいのです」
美は機能する
先駆けたものたち
未来を発明する
104歳
問い
宙に絵を描いていた少年 アルベルト・リヴァ
編集ノート
訳者あとがき
オスカー・ニーマイヤー[オスカー ニーマイヤー]
著・文・その他
アルベルト・リヴァ[アルベルト リヴァ]
編集
阿部 雅世[アベ マサヨ]
翻訳
内容説明
2012年、オスカー・ニーマイヤー104歳。この本に綴られているのは、1世紀を超えて生涯現役を貫いた不出世の建築家が、格差の時代に生きる現代の若者たちに向けて放った、彼の最後のメッセージである。「104年の人生を振り返って、改めて思う。この世の中は間違っている。社会は変わらなければならない。持たざるものは、その貧しさから抜け出さなければならず、持つものは、占有する富を減らさなければならない」。建築界の絶対的な主役を務め続けたニーマイヤーの哲学は、その仕事の中に凝縮され、突き刺さっている。ニーマイヤーの建築は、常に社会をよりよくすることに向けられていた。「建築は、単にきっかけを作るに過ぎない。重要なのは、人の日常の暮らしであり、人である。人は、心と感情を持ち、正義と美に飢え、快適と刺激を渇望する、不思議な生き物である。これを、決して忘れてはならない」。彼の建築の根底にある、ゆるぎない信念を持って、彼は呼びかける。
目次
空想とはなにか
大多数の人々
「世の中を変えたいのです」
美は機能する
先駆けたものたち
未来を発明する
104歳
問い
宙に絵を描いていた少年(アルベルト・リヴァ)
編集ノート
著者等紹介
ニーマイヤー,オスカー[ニーマイヤー,オスカー] [Niemeyer,Oscar]
1907‐2012。ブラジル生まれの建築家。世界に数多くの傑作建築を遺した。ブラジリアの建築群は1987年に、パンプーリャ近代建築群は2016年に世界文化遺産に登録されており、1984年からはリオのスラム街の子どもの教育センターICEPの設計にも従事、200校以上が建設されている。1963年レーニン国際平和賞、1970年にアメリカ建築家協会金賞、1988年にプリツカー賞、ベネチア国際建築ビエンナーレでは、1963年、1996年と2度の金獅子賞を受賞
リヴァ,アルベルト[リヴァ,アルベルト] [Riva,Alberto]
作家、編集者。1970年イタリア・ミラノ生まれ。日刊紙L’Unit`aや月刊誌Jazzで音楽評論家として活躍後、音楽関係をはじめ著書多数。2005~09年、イタリアの通信社AGI/TMニュースの特派員として、ブラジルと南米に滞在
阿部雅世[アベマサヨ]
1962年東京生まれ。法政大学工学部建築学科卒業。イタリア・ドムス・アカデミー工業デザイン科マスター修了。ICFF2000 Editor’s Award,A&W Mentor Award 2006ほか、建築、工業デザイン、素材研究などの幅広い分野で国際デザイン賞を受賞。ベルリン芸術大学、エストニア芸術大学教授を歴任後、2016年よりBAUベルリン国際応用科学大学教授に就任。ベルリン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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