出版社内容情報
アゲハチョウを入り口に、最先端の成果による解説と美しい写真で、分子生物学や「種の多様性」への理解を深めていく。
吉川 寛[ヨシカワ ヒロシ]
著・文・その他
海野 和男[ウンノ カズオ]
著・文・その他
内容説明
食草選択と擬態の謎にせまる。約150種の美しいアゲハチョウが見せる多様性ワールド。
目次
第1章 世界のアゲハチョウと日本のアゲハチョウ(ヒトはHomo sapiens、ナミアゲハはPapilio xuthus;DNAが語るFamily History;DNAでは見えないFamily History ほか)
第2章 生き残るための知恵(個よりも種を守る;マネシアゲハの戦略;擬態の遺伝子 ほか)
第3章 種分化の仕組みを探る(自然から実験室へ;食草選択行動の仕組みに迫る;産卵誘導に働く遺伝子を求めて)
アゲハチョウ科の写真
著者等紹介
吉川寛[ヨシカワヒロシ]
1933年神戸市生まれ。小学生時代にチョウの飼育の手ほどきを受け、昆虫学に興味を持つ。東京大学教養部時代に昆虫の生理生化学に目覚め、化学科生化学で博士号を取得。61年渡米して分子遺伝学を学び、カリフォルニア大学准教授としてライフワークとなるDNA複製研究を行う。69年帰国。金沢大学がん研究所、大阪大学医学部、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科の教授を歴任。日本分子生物学会会長、日本微生物ゲノム学会初代会長などを務め、わが国の分子生物学とゲノム研究の推進と普及に貢献する。2001年、JT生命誌研究館で少年の頃の夢を実現し、アゲハチョウの食草選択受容体遺伝子の発見に成功。現在、JT生命誌研究館顧問、昆虫DNA研究会顧問。2013年、瑞宝中綬章受章
海野和男[ウンノカズオ]
1947年東京生まれ、小学生時代より昆虫と写真に興味を持ち、東京農工大学で昆虫行動学を学んだあと、フリーの昆虫写真家として活躍。主なフィールドは長野県小諸市と熱帯雨林。写真集『昆虫の擬態』(平凡社)で1994年日本写真協会賞を受賞。現在、日本自然科学写真協会会長。小中学生のための生きものの写真コンテスト「生きもの写真リトルリーグ」実行委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かば◎
神谷孝信
kaz