内容説明
本書では、過去四世紀のあいだに医学的な手法と実地医療にみられた技術上の進歩について述べ、それらの進歩が診断方法をいかに変えたか、また、新しい方法が医師と患者の関係をいかに変え、医療や治療のシステムをいかに変化させてきたかを検証する。
目次
十七~十八世紀の患者の診断
聴診器と音による病理的変化の発見
光学技術と生体の分析
顕微鏡と開けゆくミクロの世界
機械の言葉に翻訳された生理的機能
病気の化学的徴候と臨床検査室の誕生
医学の専門化と医療の集中化
医学的決断におけるテクノロジーの欠点
医学における証拠の選択と評価
遠距離通信とオートメーションと医療