内容説明
体験の遺丘―中国の漢人たちが、ペルシアのマギ(シャーマニズムの僧)たちを幻人と呼んだ故事にならった筆名の自由詩は、世界全域にわたる旅から生まれた。1929年から近年までの詩83編を『幻人詩抄』として収める。未知の学問領域の探検を志し、今日まで第一線で活躍する著者自身の、学究としての生い立ちを若い人々へ向けて物語る『わが生い立ちの記』を収載。
目次
幻人詩抄(暦日;羇旅;画像)
わが生い立ちの記―学問の探検(大陸への憧憬―学問の構築;考古学との出会い;視野の開拓;総合と構築;大陸に学ぶ―歴史の復原;草原は語る;放浪の15年間;日本における騎馬民族征服王朝説の展開;古代オリエントへの道;遺丘を掘る;若い人々への贈物)