内容説明
精神の独立と思想の自由のために全霊をもって抗った20世紀中国のある知識人の悲傷の生と死!その学の奥妙なる調べはついに途絶えてしまったのか、はたまたこの新世紀に蘇るのか。
目次
南へ
国土崩壊時の選択
南国のやさしさと命のよどみ
晩年の生命力爆発の第一陣
北京への門を閉ざす
苦難の幕開け
一九五六年得難い春
楽しみは終わってしまった
嵐の中の孤独者
「今日我らみなかりそめの生なり」〔ほか〕
著者等紹介
陸鍵東[リクケントウ]
1960年生まれ。広東省南海県の人。1986年中山大学中文系卒業。現在、広州市文芸創作研究所専業作家。明清以来の中国文化史の研究および著述に一貫して従事
野原康宏[ノハラヤスヒロ]
1960年京都府生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。現在、神戸大学文学部講師。専攻中国古典文学
福田知可志[フクダチカシ]
1965年山口県生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、同大学院博士課程在学中。専攻中国古典文学
田口一郎[タグチイチロウ]
1967年東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、新潟大学人文学部助教授。専攻中国古典文学
荒井健[アライケン]
1929年神奈川県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学名誉教授。専攻中国文学。著訳書に『中華文人の生活』(編著、平凡社)、『長物志』(共訳注、平凡社)ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。