内容説明
「新しい歴史学」によって開かれた食生活史研究の先駆的成果。飲食の単なる消費の面だけでなく採集(取)・生産・流通にわたる経済・社会・文化的歴史性を初めて明らかにする。
目次
第1部 初期の食生活(農耕と採集―穀物と猟の獲物;塩―主要な採取産業;飲み物―エールと錬金術)
第2部 国家の食欲、農民の食生活(統制と法典―17世紀;ステップ地方と対策―18世紀;茶と節酒)
第3部 変化する前の農村の食生物(確立したパターン;居酒屋と国庫;良い時期と悪い時期)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茅野
3
食文化史ではなく、食を介した社会経済史。有名な本で、細かいデータや表が用いられ学術的であり、中世から近代までの長い期間を網羅している。勉強になった。 貧農の食事は読むだけで食欲減退するな……。しかし、税収など、政府としても介入のやり方を模索するのが大変そうだ。2023/02/21
草津仁秋斗
0
統計などの数値や同時代の文献を参考に、近世ロシアの食生活の実態を記した本。思っていたよりもウォッカは新しいことが分かったり、様々な発見があった。長いけれど、ロシアを知りたい人にはオススメの本。2014/10/13